私は若者が嫌いだ! (ベスト新書)
年を取ると、誰も「最近の若者はけしからん!」と叫びたくなってしまうものらしい。
正直、精神科医に通う人たちだけを見て、これが今の若者の典型!と断言してしまうようなアプローチの仕方が的外れだと思われる。
そういう自覚が少しはあるのか、予防線や逃げ道のような文章を、いちいち挟み込むような姿勢もどうか。
不景気や都市化などにより、昔の共同体にあったような社会性を身に付けている若者も少なくなっていくだろう。
そういった時代の変動の中で、大人は若者に何を伝えるのか。
世話を焼くという意味ではなく、先達として示す。その矜持がこの本からは感じられなかった。
愚痴だけなら誰でも言える。その先を開くのが評論ではないのだろうか。
「シュガー社員」から会社を守れ! (PHPビジネス新書)
前回の『シュガー社員が会社を溶かす』は、問題社員カタログの読み物。今回のは、採用前に「履歴書」「職務経歴書」「面接」でシュガー社員を見抜く方法などが載っている。採用に携わる人事とか管理職は読んでおいた方がいいかも。だって「おい、誰がこんなヤツ採ったんだよ!」ってあとあと言われたくないし。面倒な話だけど。結局は「法律の規制」と「ゆとりの性格」を押さえなければ、人を使って会社経営なんてできないという話。
シュガー社員が会社を溶かす
シュガー社員 言いえて妙です。読み進んでも「わかる!わかる!」の連続で「世の中似たような人間多いのね」と 妙な納得はしました
しかし この種の人々にたいして「時代がそうだから、我慢してね」のような解決方法で、これじゃ毎日 現場で苦労してる中間管理職がオーナー 上司から言われているのと 何も変わりません。
そういう意味では話のネタ本としては いいですが根本的解決の本ではありません。