デパ地下★ガール
末永さんというと重い作品が多いようなイメージだったんですが、この本は笑える笑える。
奇しくも販売員をやっていた自分は(スイーツじゃないですが)休み時間はだいたい移動でつぶれてたことを切なく思い出しました。それが毎日続く立ち仕事だと足イタイ辛いしで、寿退社に望みを賭けたくもなります。
そういうキッツイところにお砂糖みたいにあま〜〜くユーモアをふりそそいでくれる、優しい話でした。あまみりさこのバカっぷりにもアゴハズレそうになったし。
難を言えばちょっと話が短かったかな。この作家さんのはただでさえ読むのにストレスフリーの達者な文章なので、この二倍くらいは読みたかったです。
LIVE AT HARMONY HALL
東京、ニューヨークで音楽活動しているシンガーの初のライヴ録音盤。「No more blues」のスキャットは第1級品。「Alone together」でも骨太のテナー・トーンと、キレ味のあるスキャットとの会話と対比の妙が味わえる。確かな歌唱力を全編で聴き取れるが巧者特有の嫌らしさが全くないスインギーな歌唱に彼女の溢れる才能と本物だけがもっている輝きを感じる。「You are too beautiful」のノンブレスには圧巻の一言。