英。独軍の戦艦同士の戦いは見るべき物があります、ビスマルクの装甲の厚さと主砲の大きさが英軍の艦船との差を物語っています、プリンスオブ、ウエルズとの戦いは見ごたいがあります、興味ある方はぜひ見て下さい。
ビスマルクといえばドイツ統一の立役者であり、また勢力均衡の考え方に基づく安全保障政策の名手として名高い人物ですが、古来、その業績に対しては毀誉褒貶が絶えません。 本書は、英国における西洋近代史の第一人者であるA.J.P.Taylorによるビスマルクの評伝です。ビスマルクの政策や政治的行動を丁寧に分析し、実証的に彼の人物像を描くとともに、その功罪を論じていきます。全体としてたいへん辛口な内容となっており、ビスマルクは、狡猾な独善家であり、主義・原則よりも実利を重視する投機的な政治家として提示されています。但し、外交面等における彼の功績に対しては常識的な評価が与えられており、著者の視点は必ずしもアンフェアとまでは言えないようです。 こうした評伝を書いている以上、著者がビスマルクに対して大きな関心を抱いているのは間違いないのでしょうけれども、生粋の歴史学者だけに、対象に接近しすぎては良い仕事はできないという信条でも持っているのでしょうか。ひねくれた愛情表現のようで興味深いです。 いずれにせよ、歴史上の巨人の業績を客観的に評価するというのは難しいことです。誰かの伝記といえば、どうしても「偉人伝」的なものに目が向き勝ちですが、その人物の歴史的意義をキチンと把握しようと思えば、当たり前かも知れませんが、本書のような辛口評伝も意識的に読んでみることが必要なのかも知れません。
ドイツ軍隊はなぜ強いのか。負けから学ぶと同時に、頂点に上り詰め、そしてなぜ崩壊したのか?最強軍団が崩壊していく様も描かれる。アイディアと実践。経験の分析。戦争とは何か、ということを突き詰めることで強さを発揮し、そして君主に敗れる。ライバルも環境も必要だろう。引き込まれる本でした。
自分のtwitterのTL上で猛烈にリコメンドする方がいらして 気になってしまい、ついつい購入です。
80年代のアニメ業界は未曾有の原画マンバブルの時代でして 自分も夢中になってスーパー原画マン・金田伊功氏の情報を追いかけ、集めたものです。 当時のアニメ好きな男の子は金田さんに憧れ、絵を描ける人なら少なからず影響を受けていました。 そんくらい凄い原画マンだったのです。 こちらの書籍は、そんな金田さんのフォロワー(と言っては失礼?)の原画マンのみなさんが 当時のロボットアニメの内幕を暴露、…じゃなくて振り返る対談集となっています。
大張正巳さんをはじめ、ロボットアニメの原画を書かせたら日本一といっても過言ではない メンバーがそろい踏みして、昔話に花を咲かせているわけですが それを読んでるこちらも、やはり当時のことを思い出し、センチメンタルな気持ちになりました。 個人的には当時大好きだった、亀垣さん×本橋さんの対談がよかったです。 鉄人やゴッドマーズのファンにはぜひ読んでいただきたい。
また、各対談につき、描きおろしの原画が挿入されるのですが それがまたいいんだな…。 お若い方は読んでどう思われるかわかりませんが、古いアニオタのおじさんにとっては 郷愁そそられる素敵な一冊です。 大昔、アニメをビデオ録画する際に作画スタジオや原画マンによって 作品を切ったり、標準か三倍かを決めていたような、80年代当時のアニメファンにオススメしたいです。
と、言いながら★をなぜ2個も減らしたのかというと 誌面が非常に読みにくい作りになっていると感じたからです。 取材対象の言葉をそのまま伝えたかったという意図なのかもしれませんが 本文中に()が多すぎて閉口します。もっとうまいことやってほしかった。 注釈も多すぎてページ外に飛び出すので途中で追いかけるのをやめました。 この本を読むような読者なら間違いなく見ているはずの作品についての解説は とくに必要ないように思いましたが、いかがでしょうか。
|