「NINKU-忍空」は週刊少年ジャンプに93年から掲載された一風かわったアクション漫画です。一風変わっているのはまず主人公の見た目。大きな顔に大きく変な目と大きな口はとても少年漫画の主人公には見えません。次に桐山 光侍の画風。下手にみえるが、派手なアクションなのにたんたんとして、アングルも他のアクション漫画にはない独特なものを持っています。好き嫌い別れる作品だと思いますが、悲壮な戦いをたんたんと流し、下手に盛り上げようとしない姿勢は好感がもてました。その「NINKU」の本巻ではおばあさんに薬を届けホッとしたのもつかの間、風助は忍空狼と戦うため、新たな旅に出る。彼らを倒すため藍ちょうと橙次は全国の干支忍のもとへ。一方、風助は再び忍空の里へ行き、修業を積みに…
どのお話も忍空の温かさがでていていいです。2ndでなく1stが好きな人の方が対象かな。
この巻で最後の干支忍が登場します。
これで12人全ての干支忍が登場したことになります。
前作が終わってしまった時には全ての干支忍をもう見ることが出来なくなってしまったんだなー
と悲しく思っていましたが、全ての干支忍を見ることが出来るなんて夢のようです。
これからどのような展開になっていくのか本当に楽しみです。
数年前のアニメ版のDVD-BOX発売。05年秋にウルトラジャンプにて連載再開。
という経緯を経て、個人的に待ちに待った文庫コミック化です。
表紙も描き下ろしで、血染めのスカーフ(?)を首に巻く藍眺(1巻は頭に巻く風助)
がいいです。
内容については、この巻の核となる藍眺と藍眺の元部下で忍空狼の麒麟(浜地)との
涙なくては読めない師弟対決。藍眺がある技により自我をなくし、暴走する浜地を自らの手で
始末をつけたあのシーンは作中の屈指の名シーンだと思います。(アニメ版も印象的だった)
あと巻末の桐山先生のインタビューはファンとしては嬉しいです。今後発売の4巻にも
すごい企画が載るようですし。(今後発売の巻の表紙も楽しみです)
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