オープン・トゥ・ラヴ

1972年9月11日オスロで録音。ECM初期の録音で最も傑作の一つ(本作はECM1023)でJan Erik Kongshaugの録音技術の高さやECM独特のカバー・デザインを支えるB & B Wojirschの高さを感じることができる。

ポール・ブレイの初期作の『イントロデューシング・ポール・ブレイ』あたりから聴いているリスナーにとって、彼の初ピアノ・ソロは意外かつ斬新なものだった。プリペアードされているのかと思わせるピアノは常に狂気をはらんでいる。陰で大きな影響を与えているのが、カーラ・ブレイとアーネット・ピーコックという二人の女性であるでことは間違いのないところで、カーラは3曲、アーネットは2曲をこのアルバムに提供している。

現代音楽の新ウィーン学派のピアノ曲を聴いてきた『派』にも響く傑作だ。

トゥルー・ブルー

☆マドンナと言えば、映画「エヴィータ」で、マドンナがエヴィータ役を務め、エヴィータという女性の表と裏を見事に表現していました。サウンド・トラック『エヴィータ』も素晴らしいですが、マドンナが本格的に売れるようになった時代の『LIKE A VIRGIN』とこの『TRUE BLUE』。完成度としてはこの『TRUE BLUE』でしょう。〈01：PAPA DON'T PREACH〉、〈02：LA ISLA BONITA〉もその他全曲も、マドンナを世に送り出そうとした全スタッフの意気込みと完成度の高さを感じます。名盤。

トゥ抜けオープン5

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