この作品の焦点はどうしてもジキルとハイドの 一人二役のキャラ分けになってしまうと思います。 その点でマルコヴィッチが非常にいい演技をしています。 周りになんで気付かないの?ってツッコミは無用なくらい。 それぞれの性質を見事に演じ分けた怪演だと思います。 もうちょっとショッキングの言い寄られるシーンを含めスリル感があります。
とにかくこの有名な書籍の映画化第一号は、1930年代の作品となる。特撮とかそういうものに関しては流石に古臭い。
しかしね、程よい緊張感があってよかったと思います。話の内容はとっぴなんですけど、こういう形で人間の二面性に迫るというのは、実は非常に面白いんじゃないかと思います。原作書いた方すごいですね。
実際に変身する、あるいは変態する作品というのは大いに人間の二面性、明と暗を深くえぐるように出来ているのでしょう。
すこしダレた状態で視聴しましたが、ラスト15分の緊迫感、あるいは緊張感は本物の名画の迫力なのだろうと思います。
弁護士のアタスン氏は友人で高名な博士のジーキル氏から遺言状を預かった。しかしそこには
ある男に氏の死後に全財産を譲るとあり、アストン氏自身はその男を知らない。男の名はハイド。
なにか好ましくない背景があるとにらんだアタスン氏は、独自の調査を開始。ハイド氏の素性を
明かそうとする彼だったが、彼を待ち受けていたのは、恐ろしい真相だった…。
言わずと知れたスティーブンスンの代表作のひとつ。むしろ二重人格だとか性格の二面性について
「ジーキルとハイドだ」と表現できても、この原作そのものを読んだことはないという人も多いんじゃ
ないだろうか。そんな『ジーキル博士とハイド氏』の光文社古典新約文庫だ。相変わらずこのレーベ
ルは訳が読みやすい。
というわけで、よほどのことがない限りこの結末を予想できない人はいないだろう。「え、ええええハ
イド氏はあの人だったの!?」なんてことは、まずない。その点で、出版された約150年前、イギリス
はヴィクトリア朝時代の読者に比べれば、インパクトは劣るだろう。
ただ、なぜこういうのが当時受けたのかを考えるのも面白い。なにかと抑圧を強かった時代だと考え
ると、抑圧されない自己=ハイド氏がいつ自分の理性の殻を食い破って出てくるかわからないという
恐怖が、観客に感染したのかもしれない。いずれにしろ、分裂した自己というモチーフの先鞭をつけた
という意味では、エポックメイキングな作品であることに変わりはない。
ただ、不思議な点もあって、ジーキル氏が初めてハイド氏をみたときに自分で作っておきながらハイド
氏がといっていて、ハイドという名前はあんたが付けたんじゃないのかという話だったり、慌てて彼が
同じ薬をもう一度飲むのだが、なんでもう一回飲むと元に戻れると踏んだのか、むしろ悪化する可能性
もあるんじゃないかと考えたり。そういうツッコミどころも含めて楽しむもの、ではないかもしれないが…。
ミュージカルをやっている方には絶対お勧め!でも、趣味の方にも是非唄ってほしいです。 迫力のある曲や、しっとり聴かせる曲など素晴らしい名曲が揃っています。いわゆる”美しいメロディー”がいっぱい詰まっています。どちらかというと女性用のナンバーの方が多いのですが、”This is a moment"は上手なバリトンさんに唄ってもらったら、女の子はメロメロです! 写真もたくさんあり、ブロードウェイでこの作品を見ていない方も、写真でイメージが沸きます。 私の一番大切な楽譜のひとつです。 女性の方これ1冊あれば、オーディションに行ってもこわくありませんよ!
誰でも知っているような有名なお話ですからとても読みやすいと思います。内容を忘れてしまった人や、もちろん英語を勉強している人にはとても好い教材になります。使われている単語数も限られていて、後に少し単語の説明も載っています。内容についての質問もあり、読む前や各章を読んだ後に問題に答えると内容把握の確認もできます。英検2級ぐらいの人が軽く読めるくらいのレベルじゃないかと思います。
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