前回までのアルバムでは、世間の風蝕に抗うような若さを感じたけれど このアルバムの曲にはどれも、賢者染みた高尚さ感じた。 相変わらずの愁いは含みつつ、けどもなんと言うかそれを踏まえて、音のコントロールがされてる。押し付ける、でなく、語る感じ。
訴える様な一曲目の始まりで、一気に引きこまれたら、もうそのまま止めるところ分からず なんでか自分はどの曲を聴いても、克己っていうのか?なんか、ちゃんとしろ!って気持ちにさせられる。(歌詞関係なくね。音とかさ、声に、そんな気分になる。)
A white deep morning がさ、もうさ、すごい好きなんだわ。なんでこんなに澄んだ曲なんだろ。
いままでのブラフマンの曲も全てメッセージソングであることには変わらないが、震災以降のメッセージが直接過ぎる事によって、ただ音楽を楽しむ為にブラフマンの楽曲を聴く事が難しくなった。 ブラフマンの曲が好き嫌い以上の様々なバイアスにより、事を複雑にしている。 以前はブラフマンのメンバーのキャラクターが生み出す内省的な音楽に酔いしれていたのが、今はブラフマンのメンバーが外に発信する音楽で覚醒を促されているのが反発の原因ではないかと思う。 結局のところ楽曲だけの支持は出来なくなった今、メンバーを支持するかどうかしかない訳だ。 自分は賛同する部分も多いので良い楽曲だと感じる。 でもいつか被災地そして日本が復興し、目の醒めるメッセージを歌わなくて済むようになった時の新曲が今から楽しみではある。
すごいの一言です。これを見たら何か変わる気がします。
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