マルセルのお城~プロバンス物語~ [VHS]
『マルセルの夏』の続編。
前作が父への思いを交えていたのに対し、
この作品では母への思いを交えている。
週末ごとに別荘のあるプロヴァンスで
過ごすようになったマルセル一家。
別荘までの近道で立ち往生したり、
滞在中のマルセルの初恋などが
コミカルに描かれる。
前作と同様ほほえましい展開のあとに
予想外のラストがさりげなく添えられる。
はかなくも切ない後日談に
一層、プロヴァンスの日々が美しくも切なく
観る者の心に迫るだろう。
マルセルの夏~プロバンス物語~ [VHS]
何度観ても飽きない小品。
田舎の別荘で過ごした輝けるひと夏の思い出。
狩りに慣れない父に失望したり、応援したり、
思い余って家出を敢行したり。
広大で美しいプロヴァンスを背景に
ひと夏で成長するマルセルの心模様が
温かく描かれる。
脇役もなかなかいい味をだしている。
マルセルの美しい母、頑固だが誠実な父。
やんちゃな弟。狩りや人づき合いに長ける叔父。
なによりマルセルの親友となる地元の少年リリの
不器用な友情の在り様が実にいじらしい。
続編の『マルセルのお城』とあわせて
観るのをお勧めする。
プロヴァンスの贈りもの [DVD]
今回「エディット・ピアフ」でオスカーにノミネートされたマリオンが(当確だと思うが),自転車で颯爽と登場する。スカートから伸びるすらっとした足に「この人はこんなに綺麗だったのか!」と驚愕。美しさと確かな演技力兼ね備え,スレンダーなのに野性的な魅力に溢れた女優だと再認識した。
ストーリーは,ラッセル演じる凄腕トレーダーがプロヴァンスで自身を見つめ直すもの。ロンドンとの二元編集あり,ラブコメ要素・健康なお色気ありで退屈しない。
何より,プロヴァンスの美しい色合いに,マリオン・コティヤールが美しく映えた。
南仏プロヴァンスの木陰から (河出文庫)
前作『南仏プロヴァンスの12カ月』を読んだところ、その一冊で私、すっかりハマりました。著者家族やその地方の人々の暮らし振りが私の目の前に浮かぶようです。
この本も楽しいです。出版順に読むのが良いです。並行して、著者のプロヴァンス写真集を注文しました。
私は、ここ3週間酒を断っています。体が回復した時にはぜひパスティスとワインを最初に飲みたい。
プロヴァンスの贈りもの [DVD]
時代モノや刑事モノなどどちらかと言うとハードな役柄が多いラッセル・クロウ主演のプロヴァンスの
ぶどう園を舞台にした軽快なヒューマンドラマ。監督は名匠リドリー・スコット。
リドリー・スコットといえば『ブラック・レイン』『テルマ&ルイーズ』そして『グラディエーター』と、
こちらもハードな作風を連想するのだが、この映画はそういったイメージを破るような軽いノリの肩の力を
抜いて楽しめる映画。
ラッセル・クロウがこんなにイキイキと演じている役を見るのは初めてと思えるほど役柄にマッチしている。
今まで彼が演じたハードな役柄がそっくりそのままマックスと言う敏腕トレーダーに反映されているようだ。
他にもヒロインを演じるマリオン・コティヤール(『エディット・ピアフ』)や主人公マックスの少年時代を
演じるフレディ・ハイモア(『チャーリーとチョコレート工場』)と叔父さん役のアルバート・フィニー
(『ビッグ・フィッシュ』のお父さん)がイイ味を出している。
南仏プロヴァンスのシーンが自然光をたっぷりと取り込み眩しいくらいのシーンが続くのに対して、
都会を象徴するロンドンのシーンはブルーがかっていて暗いトーンにしていたのが印象的だった。
日頃から時間に追われている都会人が、田舎のゆったりとした生活・時間軸に触れるにつれ、自分自身を
回復していく。とかく都会に住んでいると、物事の考え方が複雑になりがちだが、シンプルに生きてみたら・・・と
提案されているように感じた。
うーん、ダイアン・レインの『トスカーナの休日』も良かったがこちらもかなり良い。
私の行ってみたい場所にプロヴァンスも名乗りを上げたのは言うまでもない(笑)
あ、この映画、サントラもオススメ。
特にハリー・ニルソン(マライア・キャリーがカバーした「Without You」で有名)の使い方がにくい!
【DreamTower】