震災と情報――あのとき何が伝わったか (岩波新書)
あの東日本大震災の直前を起点として、時系列的に震災における情報伝達手段と震災報道(特に原発事故)について、報道されてきた事実だけを淡々と記録している。
かえってそれが、あの当時感じた得体の知れない恐怖感を想起させるとともに、政府やNHKをはじめとするマスメディアがいかに事実を隠したり歪曲した発表を繰り返してきたかが浮き彫りになっている。
特に印象的なのは、原発事故直後の日本の政府発表や報道と海外の報道の落差である。この事実と、戦時中の大地震時の報道官制にも関わらず海外では地震計により完全に把握されていた事例と相似形をなしていることをあげている。
あわせて、震災直後は20ミリシーベルトまでは問題ないとしていたNHKが、9月を境に突然1ミリシーベルトでも問題だとする報道姿勢に転換したり、チェルノブイリ事故後のIAEA発表に基づいて小児の甲状腺癌以外は影響がみられないと報道した事実が過去のNHKスペシャルなどの番組報道内容とかけ離れているという点を指摘している。
この国の政府とマスメディアは未だに大本営発表しかしていないと改めて印象づけられた。
そして、本書の最後にようやく著者の見解が短くコメントされる。
「日本では原子力発電は終わらせよう。」
クラウドコンピューティング全面適用のインパクト 静岡大学クラウド情報基盤SUCCES(Shizuoka University Cloud Computing Eco System)の紹介 (静岡学術出版理工学ブックス)
この大学の先進性、情報基盤の充実ぶりに
思わず、脱帽したしだいです。
勝ち残る大学としての優位性を確保できた
静岡大学の将来性に大いに期待したい。