この胸のときめきを [VHS]
記憶によると、久しぶりにクレイジーキャッツが勢揃いした映画と併映されており、そちらに話題が集中し、本作はあまり話題になりませんでした。ただ、キネマ旬報の邦画部門で読者選出のベスト10には入っていたと思います。
私は、レンタルビデオで出会い、LDを購入しました。
作品は、福岡と仙台の高校生が京都に修学旅行にやってきて、地元の高校生と地元の愚連隊(ヤクザみたいなもの)が絡む、コメディです。
主役は森沢なつ子さんと畠田理恵さんですが、ほかに松下由樹さん、保坂尚輝さん、哀川翔さん(本作が映画デビュー作です)らが出演されているとともに、チョイ役で、寺島進さん、渡部篤郎さん(渡部篤名義)の顔も見ることができます。
音楽はオールディーズ。脚本は中岡京平さん。『帰らざる日々』を書いた人とは思えません。
こういう青春映画、ありそうでないです。
DVD化を切望する作品です。
BOMB (ボム) 2012年 03月号 [雑誌]
オマケのポスターをもう少しコンパクトにして欲しい。
いつもポスターフレームに入れるのだけど、
このサイズ(約79×75)のフレームがない。
まぁあくまでおまけなのだが、
こっちがメインで買ったりするヲタも居ると思うし。
東京時代MAP―大江戸編 (Time trip map-現代地図と歴史地図を重ねた新発想の地図-)
江戸を舞台にした時代小説を読むために買い求めました。とてもよい地図ですが、索引がないので調べたい地名がどこにあるのかわかりません。そこで1週間もかけて大変な苦労をして全部でざっと3300の地名をパソコンのデータベースに取り込み、索引を作成しました。これでとても便利になりました。ただし正確な読みがわからないので、この索引はかなりあてずっぽうです。正しい読みによる索引をつけるべきでしょう。ぜひ改訂版が欲しいところです。
大草原の少女みゆきちゃん [DVD]
1985年北海道知床の熊が出没する地で牧場を営む一家と小学1年生の少女みゆきちゃんの1年を追った記録である。 6歳の少女が早朝から牧場の牛の世話や2歳の妹の世話をしながら、毎日往復8キロの山道を夏はクマザサが生茂り、冬は雪に足を取られながら一人で1日も休まず通学した。子供にそのような過酷なことを・・・かわいそうと思ってしまうが、その裏には父母の暖かい配慮が隠されている。
大自然の中で人間として生きていく基本を体験を通して教える父に、素直に「はい」と返事するみゆきちゃんは本当にかわいい。どう見ても明るく逞しく毎日を楽しんでいるように思える。
この作品はTVで放映され、その後「ロッキー山脈を行く」「'90知床編」と続いた。録画し損ねた第1作目のこの作品を探していたところ、先日見つけて早速購入した。30年近く経った今でも涙と笑いと感動をもたらす最高のドキュメンタリーである。
尚、彼女の父、久保俊治氏は「羆撃ち」の著者である。
VOCALIST 2
歌詞をこれほどしっかりとリスナーの元へ届けられるヴォーカリストも少ないでしょう。男声でありながら女性ヴォーカルの曲を歌うわけですから、難しい挑戦ではありますが、これだけ見事に歌いきれば、万人に受け入れられると思います。
先入観も思い込みも不用です。ただ虚心坦懐にしてスピーカーの前で徳永英明の歌唱と向き合えば、作曲者・作詞家そしてオリジナル曲の歌手の思いが新しい革衣を着て登場したかのように受け取れました。次から次へと移ろいゆく景色を眺めるように聴かせてもらった歌の数々。それぞれの曲がヒットした時代へ思いを馳せながら少しセピア色になっている思い出のブラッシュ・アップをさせてもらいました。素晴らしい歌唱なのは太鼓判を押させてもらいます。
「かもめはかもめ」の薄倖な女性の切なさを、男性がここまで見事に表現できるとは。中島みゆきも好きです。研ナオコもしかり。彼女らの名唱に流れる女の情念の激しさを少し押さえながら、諦観した人生の歩みをみせているのは男性ヴォーカルの特質かもしれません。
病気も含めて、人生の浮き沈みを体験した徳永英明が、40代後半という魅力ある年代のとば口に佇んでいるからこそ、その静かな表現の中に深い思いを込めているのでしょう。
懐かしの小坂明子の「あなた」に対する坂本昌之のジャジーな編曲と徳永の優しい歌唱。30数年前、彼女の弾き語りを生で聴いた者として、フラッシュ・バックのようにあの時の光景が蘇り、それを21世紀に通ずる歌へと昇華させてくれました。
プリ・プリ、松田聖子、中森明菜、そして竹内まりや。全く個性の違うオリジナルの歌唱に対しての果敢なアプローチと見事な徳永の回答。その変身ぶりと本質の描き方の見事さ。拍手です。
ラストの「for you・・・」は、大女優の一人語りのようでもあります。上手さを感じさせない巧みさもまた魅力として内在しているわけですから、売れるはずですね。