あまりかん。―尼崎青春物語
展開が少し速すぎるかなぁ。大学生活だったり、放送作家になるまでの心模様や松本人志とのやりとりなんかも盛り込んで欲しかった。
ダウンタウンとして友人が売れ始めていた時の高須さんの心境というものはいかなるものなのか?
自分の横並びの友人が気づけば雲の上にいた。でも、放送作家を続けていくことによって、その友人と再び肩を並べ、ラジオでは小学生、中学生の濃密な会話を展開している。そのときの心の変化は非常に興味を抱きます。自分がうまくいってない時、または相手がうまく言ってないとき、どんなに仲がよくても自分を殺して楽しく過ごすってのは厳しいと思うんだなぁ。
あんだけ字が大きくてページ数を稼ぐなら字を小さくしてその辺を盛り込んで欲しかったと思ったわけだ。
寸止め海峡(仮題)~松本人志ライブ~ [VHS]
圧巻のコント集。舞台作品のビデオ版である。
通常、舞台で上演されたものを映像化してみると、
驚くほどつまらなくなってしまう事が多い。
それは、舞台という場所で目の前にいる観客に見せる事に最大限の
効果を考えて作るため、映像という一面的なメディアでは、
舞台的な効果が単にわざとらしい作り物ぽさにしか見えなくなって
しまうためだ。
しかし、この松本が作・演出したコント集は圧倒的に面白い。
ランジェリーを着たヤクザに恐喝される話。
石鹸が恩返しのために男を訪れる話。etc、etc。
どれも比類のないアイディアと劇的構成、素晴らしい芸人達の演技
は映像を通しても、圧倒的なインパクトを見せる。
舞台を生でみたら、さぞすごかった事だろう。
20世紀が生んだ最高!の才人松本人志の才能がきらめいている。
ぜひDVD化を望みたい。
FLASH~BEST~
どうも、ブルーハーツの偉業の呪縛から解放された感がなく、僕の周りもハイロウズって?っていう反応が痛い。
それが残念でしかたない。甲本さんはホントに素晴らしいパンク少年である。
なにかの本でロックアーティストのピークは?という質問に、
「初めてギターを手にし、ギャーーン!!と鳴らした瞬間がピークだ」
ど言っていた。僕もギターを弾くので、この言葉には心底共感できました。
カッコいい、まさにそうだ!と。
ガラス窓の鏡にギターを手にした自分の姿を写し、
アンプにドキドキしながらギターのシールドを繋げ、訳もわからずにボリュームをマックスに設定し、
テキトーに弦を抑え、一発ギャーーーーン!!!!!
と鳴らした瞬間は今でも覚えている。
世界が変わったとはまさにこのことで、一瞬にして僕はロックヒーローになった気分だった。
しばらく、彼らの音楽に触れていなかったがベストを買い、あのころの自分が蘇った。
僕の場合、ブルーハーツよりもハイロウズの曲を口ずさみながら高校に通っていたことを思い出す。
僕の青春を取り戻してくれたことに感謝です!!
SONGS 30th Anniversary Edition
リマスタリングによるバック・トラック、演奏の音質向上がめざましいですね。とくに、ファンのあいだで「LFデモ」と呼ばれている、「夏の終りに」、「パレード」、「SHOW」、「指切り」のデモ録音の音質向上がめざましい。今回のリマスタリングで、ぼくは最初から最後まで『ソングス』を聴けるようになりました。ナイアガラ・レーべルで言うと、『ナイアガラ・ムーン』の30周年記念盤で生じた飛躍的な音質向上が、今回の『ソングス』30周年記念盤でも大瀧詠一さんの敏腕によって実現している、と言ってもよいでしょう。
さて、前盤『ソングス』と本盤『ソングス』とのあいだでの収録曲の異同についてです。「LFデモ」は曲順が変更されているものの、曲目・曲数は同じです。また、前盤では「すてきなメロディー」、「愛は幻」、「今日はなんだか」のライヴ・ヴァージョンが収録されていました。でも、本盤ではカットされています。その代わりに本盤では、客席の雰囲気をほとんどミックスしていない「想い」、「いつも通り」のライヴ・ヴァージョンが収録。そのほか、本盤では、「ためいきばかり」、「SUGAR」のミックス・ヴァージョン、「DOWN TOWN」のカラオケが収録。
ブックレットは、メンバーと大瀧詠一のコメントを掲載。解説めいたことはすべて前盤のブックレットに譲ったかたちで、アルバム、曲解説というより回想・回顧・雑感の記述を趣旨とした簡素な編集になっています。そういう意味で、本盤のブックレットは、購入者が『ソングス』をリアルタイムで聴いたか、あるいは前盤の解説を読んでいるかであることしか想定していません。もうちょっと、本盤をはじめて買うかたがたにも、結成のいきさつ、「LFデモ」収録のいきさつなどについていろんなことを説明してあげてほしかったですね。