夜叉ヶ池・天守物語 (岩波文庫)
『海神別荘』の「乙姫様が御工夫を遊ばしました」百科事典。海底にある「此の国の微妙なる光に展(ひら)きますると」白いページの上に、森羅万象が極彩色で描きだされる。『夜叉ヶ池』の白雪の衣裳。「雪なす羅(うすもの)、水色の地に紅の焔を染めたる襲衣、黒漆に銀泥、鱗の帯」。鏡花の天才は、舞台でも実写の映画でも不可能なイメージを、華麗な詞章に封印した。現在の3DCGのアニメによって、それは初めて再現可能となったのではないか?若き才能の挑戦に期待!押井守さん如何?
丑三つの村 [VHS]
「八つ墓村」執筆のインスピレイションになったといわれる、「ある事件」を映画化したものだとか。
昭和初期から前の戦争にかけての時代背景や都会とは違う、地方の山村での風習やらがよく判ります。
故 古尾谷雅人扮する主人公の青年をはじめ、舞台の村人達の狂気を孕んだ(かのように見える)あの眼。ある意味ヒトの本性が見て取れるようです、いやもう冗談でなく。
ほんの少し前の、昭和という時代背景もさる事ながら脂の乗った俳優さん達の表情は最近の若手俳優には無い物を感じさせます。
最後に、ドラマや映画等としてだけでなく、歴史ドキュメンタリーとしても観て貰いたい作品です。DVD化希望します。
魔法少女マガジン (別冊オトナアニメ)
本書、魔法少女マガジンは日本のアニメ界
においての2大フォーマットのうちのひとつ、ロボットアニメと並ぶ「魔女っ娘アニメ」の歴史を、特に本来女児向けだったそれが男性ファンの目に留まるようになってからという切り口で扱った一冊であり、その点に着目してもなお膨大な数にのぼる「魔女っ娘アニメ」の奥深さと幅広さを再認識させてくれる。
特にマニア向けに偏る事無く、「おジャ魔女どれみ」や「プリキュア」といった本来の視聴者たる少女達に十二分に受け入れられた上に大人のマニアにも絶大な人気を誇る作品と「なのは」のような純粋に男子向けの作品、「まどか」のような革新的作品も、飲み込む大きなカテゴリーを歴史として正しく認識し、またその制作にかかわった人たちの現在の声を聞かせてくれる編集はたんなるビジュアル本とは一線を画す資料性溢れる価値ある一冊に仕上げている。
特に着目すべきは一般にありがちな誤解「昔の魔女っ娘アニメは魔法で何でも安易に解決していた。」という誤った認識を正し、第一作(1966年)の「魔法使いサリー」においてすでに魔法の力で解決することの限界、または魔法に対する否定を描いていたことに言及している点にある、この作品には無論「魔法」によるファンタジーの楽しさが大きくクローズアップされているが、病に倒れ命を失いかけた少女にせめて魔法で最後の楽しい夢を見せたり、異国からきたハーフの少女が肌の色や文化の違いから疎外されいじめられ人格否定を繰り返され、そしてその少女を救う術は魔法には無い、半世紀近く前の作品ですでに現代の作風の礎となるプロットが続出していたのである、そして本書は「キユーティーハニー」と「セーラームーン」の関連性にも触れそれがやがて「プリキュア」に繋がることも示唆してみせる、また、セーラームーンから分化した男性視点をより意識した「レイアース」「プリティーサミー」から「なのは」へとの支流の道程、女児向けマニア向けを同時に進化させた「カードキャプターさくら」、そして全てを総括する「まどかマギカ」、特に本作のタイトルにあえて「魔法少女」と冠した新房昭之監督のこだわりを知れただけでも本書を読んだ意義があると言えよう。
魔法少女の原点たる作品は「赤塚不二夫」作「ひみつのアッコちゃん」だが、半世紀前、赤塚氏が編集者にこの作品の構想を話したところ、「現代の女の子に魔法なんて受けない」とまともにとりあってくれなかったそうだ、だが彼は強くこの企画を押し、連載にこぎつけた、「女の子はいつの時代も自分でない誰かへの変身願望がある」この信念を貫いた結果、漫画「ひみつのアッコちゃん」は大ヒット、(漫画連載自体はサリーより先)やがて「サリー」に続く魔女っ娘アニメ第二作として放映、二度のリメイク作品が放映されるほどの有名作となり、「普通の女の子が魔法の力を得る」という魔法少女の基礎中の基礎を生み出した、もしも彼がそのとき編集者の言葉に折れていたら、この魔法少女の歴史は始まらなかったかもしれない。
貴方のお好みの魔法少女、魔女っ娘はどの世代のどの娘だろうか。そのいとしのあのコにまつわる「歴史」を紐解いてみれば今まで気付かなかった魅力が見えてくるかも知れない「魔法をかけられたこの一冊の本」によって、、、
OH!Mikey 1st. [DVD]
まだ小学生の頃友達の家で初めてマイキーを見たことを思い出します。パパとママのプロレスには正直驚いたし引きました。今現在もマイキーを見続けていますが衰えないです。見ることが日課になっているほどのはまりっぷりはもはや止まることを知りませんb _(^O^)/