サマータイムマシン・ブルース [VHS]
2001年初演、劇団ヨーロッパ企画の同名戯曲の映画化。
ある日、大学のSF研究会の部室に「タイムマシン」が突如出現!!
しかし、思いついたタイムマシンの用途は、壊れたクーラーのリモコンを昨日から持ってくることだけ。
それでも過去を変えたら、自分たちも消滅する?というタイムパラドックスを阻止するため、大奮闘。
未来や大昔にトラベルするのではなくて、SF研+写真部の数人の登場人物が、
昨日と今日の部室を行ったり来たりするだけ(+α)というごく限られた内容の「タイムトラベル」もの。
「クーラーのリモコン」がたどる時間軸の説明が、非常にクリアー。結局歴史は変えられない?
おおげさな内容ではなく、ごく身近なエピソードだけで、十分SFしているところが非常に面白いです。
いろいろと張られた伏線も効いており、脚本が良くできています。
また、数々の小ネタも登場し楽しめます。(そのなかでも「ビダルサスーン」の印象が強烈。)
原作の演劇もDVD化されており、映画で描かれた部室の外の出来事が、舞台ではどう処理されていたかなど、観比べるのも一興です。
よく言われように、大掛かりな仕掛けや費用がなくても、脚本が面白ければ面白い映画(あるいはSF)が創れることの一例です。
のだめカンタービレ 最終楽章 前編&後編
ランランのピアノはCDが届いて最初に聞いた時は「やりすぎだ!」と、思いましたが、映画を見るとこれが調度いい感じ。
飛んだり跳ねたりとやり過ぎだ!と、感じた部分こそ、のだめに相応しいと思ってしまう。
是非、最終楽章を見てから聴いてほしいです。
音のイメージが変わります。
僕はとても「のだめ」の最終楽章らしいアルバムだと思います。
スウィングガールズ ファースト&ラスト コンサート [DVD]
知りすぎるとよくないことって、いろいろありませんか。ボクにとってこのSGフースト&ラストコンサートは、見ない方がよかったDVDでした。
本編作品は、日本のコメディ映画の歴史に残る傑作です。DVDで何度でも観て、ガールズたちの表情ひとつひとつを楽しみたいと思っています。しかし、こちらのコンサートは、はっきり言って彼女たちの自己満足の世界です。つまり、その体験を共有した者だけが感動でき、達成感を味わえるものなのです。それは側から観ている者には、到底たどり着けない世界なのですね。
ですから、メンバー紹介の下手なコメントは何回も観たいとは思いませんし、ガールズの妙な乗りにもついていけなせん。
ガールズたちの別の一面が見えてよいとも思いますが、ボクはかえって映画人物のイメージが変わってしまいよくなかったです。
そしてやはり、関口がいなかったのが残念でした(^_^;)
のだめカンタービレ DVD-BOX (6枚組)
正直、ドラマ化が決定した時は、「改悪ドラマになるのでは・・・」と不安がよぎりました。
何故かと言うと、この作品の面白さを実写で表現するのは、相当な手間が掛かるのではないかと思ったからです。
それは、のだめの核である音楽であったり、登場人物、コメディであったり色々な面でどうなってしまうのかなと・・・。
まあ、私の場合キャスティング(個人的にのだめと千秋が原作そっくり!)とクラシックが主題歌になるという時点でそれだけでいいやとか思ってましたが、予想以上の出来で毎週楽しみになりました。(笑)
実際、セミナーに行ってきた人の話だと、相当試行錯誤して作っていたのだろうというのが伺えます。
1話で千秋が楽譜を投げるシーンはかなり思い切ってやってましたが
意外に原作未読の人にも受け入れられていました。
コメディが差ほど寒くならなかったのは、監督の実力の賜物と言うべきでしょうか・・・。
演奏シーンも実写ならではの迫力で頑張っていました。
キャストも結構考えて選んでくれたかなと思いますね。
でも、原作に忠実にするだけではなく、ドラマならではの面白さも確立されていました。
ドラマなりに改変した部分は多少はありましたが、原作者と前もって話し合った様だし原作を無視しているわけでは決してなかったと思います。
原作を大切にしつつ、ドラマとしての華やかさがあった作品でした。
今のドラマ界は原作漫画のドラマで溢れていますが、原作の面白さをドラマで生かせると思うならドラマ化するべきでしょう。
単にネタがないから原作漫画を頻繁に使おうとするのが今の現状なんでしょうけどね・・・。
江(ごう) 姫たちの戦国 完結編 (NHK大河ドラマ・ストーリー)
気に入った大河があるといつも買っています。
ストーリーが台本みたいに載っているので、歴史に疎くても先におさらいしておけます。
理解度もアップして更に、大河が楽しめます。