松本零士の世界
SFマンガの巨匠の一人で、映画やTV/OVAで多くのアニメを公開している松本零士氏の画業50周年を記念しての名盤復刻盤とのこと。
宇宙戦艦ヤマト、銀河鉄道999、キャプテンハーロック等のTV・映画の名ヒット曲に加え,当時の最新作「サブマリン・スーパー99」、また一般には認知度の低い歌まで、当時までのコロムビアの松本アニメソングを集大成した2枚組です。古いファンの方は,最近の曲も新しく聴けるという利点があります。
歌手はささきいさお、水木一郎、堀江美都子、ゴダイゴ,メアリー・マッグレガー等そうそうたるメンバーで、懐かしさ以上にポジティブな力を与えてくれました。
個人的によかったのは、TV版「1000年女王」のOp/Edテーマ。
カヴァーversion ですが、演奏共に素晴らしく、懐かしく感動ものでした。カヴァーだったからというだけで、この記念名盤の存在価値を全否定するのは如何なものかと思います。
また最大の特徴としては,「宇宙戦艦ヤマト 完結編」時に発売された4曲入りの希少シングルから、「古代(おれ)とヤマト」「ヤマトの賦〜海神(わだつみ)〜」「宇宙戦艦ヤマト'83」の3曲が収録されていることです。特に後2曲は映画でも流されておらず一般には知られてない隠れた超名曲で、「ヤマトの賦(ふ)〜海神(わだつみ)〜」は荘厳な歌詞と曲でコーラスと共に歌われ,まさにヤマトの誇りや風格、精神といったものを感じさせられます。
「宇宙戦艦ヤマト'83」は、なんとヤマト航行音・艦橋音?のSEから始まり、1番がバラードで歌われ、川島和子さんのスキャットが儚く美しくロマンチックです。シングルのもう1曲はさすがに長かったので入っていませんが。
次回再発時には,幻の長い曲や復刻盤でカットされた曲も入れて,3枚組6000円程度にしても,十分購入の価値はあると思います。
銀河鉄道物語~忘れられた時の惑星~Vol.1 [DVD]
先行放送されたので感想を述べますと、物語としてはとても良く
一寸したサプライズ付です。
キャラクターの使い方、特に総司令、キリアンもいい。
999との絡ませ方も、設定上やや問題があったように思いますが、全体的に良かったです。
ただ作画が、1〜3話目まではいいのに4話目で駄目。
最後の感動も何もあったもんじゃない。
ストーリと絵のバランスが悪過ぎてもう苦笑いするしかないです。
銀河鉄道物語 Station.11 [VHS]
松本零士氏の宇宙感が、新しく表現されている作品だと思いました。見ていて銀河鉄道999を思い出させてくれるような、どこかに懐かしさを秘めてもいます。主人公達の繰り広げるエピソードのひとつひとつが、友情、人情、愛情にあふれていて、とても、楽しく見ていることが出来ます。ひとつ希望したいことは、劇場版を作ってほしいと言うことです。そこには、是非、主人公のラブストーリーを組み込んでほしいものです。また、銀河鉄道999の劇場版に、ゴダイゴを起用したように、今の新しいアーティストの曲を起用してみてほしいものです。銀河鉄道物語の劇場版を期待しています。 以上
注文の多い料理店 (新潮文庫)
多くの作家さんが宮沢賢治の童話の絵本を手がけていますが
小林 敏也さんの絵本は、まさに賢治と一緒に
頭を突き合わせて考えたんじゃないか!?と思うほど
原作と絵がお互いに補完し合って、お互いに邪魔していない、
完璧な絵本となっています。
絵本とは当然そうあるべきですが、
でもこれって、凄いことですよ〜
文字だけじゃ、とても賢治にはついて行けないうちの小3、小5娘たちが
思わず書棚から引っ張りだして読んでしまうのも
小林さんの絵本作りの上手さです。
賢治の絵本なら小林 敏也、これに決まり!
新編 銀河鉄道の夜 (新潮文庫)
私は表題の銀河鉄道の夜、そして黄色いトマト、よだかの星の話がこの本の中で特に好きです。切なくなるくらい主人公達は優しくて、素直で、私はとても彼等に愛着が湧き愛しく感じられました。ただ言葉の表現が独特で複雑で、非現実の話なので主人公達の状況が分からなくなる事も何度かありました。しかし、だからこそ風景や主人公達の感じた事だとかを一回一回想像しながらじっくり読む事が出来ました。銀河鉄道の夜では主人公のジョバンニが親友のカムパネルラと銀河を旅します。出逢う人物達は読んでて時々『?』と思う不思議な人物達ばかりで、何でだろうってどんどん引き込まれました。でも読んでいくうちになんとなく理解出来て、だんだん分かっていくうちに少し哀しい気持ちになりました。ラストはとても心に残る内容です。私はその時のジョバンニの気持ちをこれから読む人達に一番感じてみて欲しいのですがとても複雑で旨く言葉では言い表せません、是非読んでみて下さい。ジョバンニの見た景色を想像しながら読んでいくときっと自分も一緒に銀河を旅しているような気持ちになれると思います。そして是非何かを感じて下さい。