わが愛の讃歌―エディット・ピアフ自伝
ちょうど今、エディットピアフの映画を上映中である。
私は、映画を観に行く前にこの自伝を読んだ。
映画を観に行く前でよかったと思った。私は、ピアフの事は存在くらいしか知らなかった。
自伝は、ピアフの死の前に書かれたもの。それだけに、自分の生涯や考えを隠すことなく語っている。いい事も悪い事も、幸せな事もつらい事も、人より多かったピアフ。感受性がずば抜けているだけに、全部受け止めて生きたんだろう。
そして、それだけ感受性が豊かだから、いい歌が歌えたんだと思う。
感じるままに行動して生きた人生と、それをあまり隠すことなく述べた自伝。
いろいろな世間の誤解が多かった人のようです。
私はピアフがとても聡明な人なので、本を読み勧めるうちに、学ぶところが大きかった。自分の事をとても冷静に観察している人なのです。そして芸術家に大切な霊性とひらめきを持った人です。
隠さないでさらけ出すものは美しいなと思いました。
もし映画を観て、いろいろピアフの事が気になった人は、ぜひ読んでみて下さい。
愛の讃歌~歌と愛に生きた劇的な生涯~ [VHS]
エディット・ピアフ 名前と彼女の歌うシャンソンを少しは知っていましたが、この映画を見て彼女の生涯に魂を揺さぶられ、私の耳元で「眼醒めよ!」と叫ぶ彼女の声を聞いたような感覚におそわれたのを今もはっきりと憶えています。それほど衝撃的な出会いでした。
人生の歓び悲しみを知り尽くした彼女の歌に嘘はありません。
ピアフの歌声そのものはあまり好きではありません。しかし私を捉えて離さない魅力があります。愛の讃歌、聴きなれた日本語の歌詞よりも原詩であるフランス語の意味を知りその歌の生い立ちを知った時、ピアフの愛の深さがわかりました。メア・キュルパ(私の罪)、十字架、王様の牢屋、シャンソン・ブルー(青のシャンソン)、私の神様、美しい恋の物語、パダン・パダン、アコーディオン弾き、美しい恋の物語、水に流して、などまだまだ多くの名曲があります。大河は水深くして流れは永遠です。そのことを教えてくれたこの映画を思い出しつつ今もピアフのシャンソンを聴きながら、ピアフを偲びつつ、レビューを書く私です。機会があれば是非多くの人に知ってもらいたい。ピアフの人生の凄さを、そして生きるエネルギーとなるピアフのシャンソンを!
ピアフ愛の手紙―あなたのためのあたし
流し読みできます。延々と愛の言葉が続くからです。エディットピアフの自伝と併せて読むことをお勧めします。彼女の人生を思い浮かべるのには、導入剤としてこの本は最適だと思います。
日本語ライセンス版 プーランク : ピアノ作品集 第1巻 「15の即興曲」
プーランクの曲はメロディーがはっきり捉えやすく弾いていて気持ちいいです。でも、いざ注文した楽譜を見て弾こうとしたら、指番号が書かれてなかったので戸惑いました。もちろん指番号が書かれている楽譜であっても自分の弾きやすい指に換えて弾くことはあるのですが最初から何もないのは少し不親切かもしれないです。自分の指番号を探すことが勉強といえばそれはそうなのですが参考にすべき指番号が書かれているほうがより気軽に弾きやすいと思いました。#7が弾きたくて買ったのですがいつもより譜読みに時間がかかりました。でも弾けるようになって今は満足です。他の曲もレパートリーに加えたいので、しばらくプーランクを弾いていきたいです。
エディット・ピアフ 愛の讃歌 [Blu-ray]
フランス語の意味も分からず口ずさむシャンソンがある。その多くはピアフの作品であることを改めて知る。劇中、ピアフが「歌を生きろ!」と叱咤されるシーンがある。彼女は、歌の神に魅入られ、魂魄の全て奪われながら、歌を生き切った。凄絶なその人生が、主演マリオン・コティヤールの裂帛の名演により見事にスクリーンに甦った。心を揺さぶられる歌姫のリアルに感電する。ただ、ナチス占領下でのエピソードが何一つ描かれていないのは、やはり不自然な観は拭えなかった。