バリューセレクション タクティクスオウガ外伝
いまだに根強い人気を誇る『タクティクスオウガ』の、外伝作品。全体的な作りは丁寧なのですが、『タクティクスオウガ』と同じ楽しみを期待すると失望するでしょう。
今作では前作の最大の特徴だったW・T(ウェイト・ターン)制がなく、ただの自軍と敵軍交互のフェイズ制になっていることに加え、戦場もやや狭くなり、高低差も生かしにくくなっているなど、全体的にシミュレーションとしての戦略性が低下しています。
また、今作でもシナリオは特定の選択肢によって分岐しますが、大きく異なるのはエンディングのみで、それまでは前作ほどの違いを表しません。
本作最大の特徴である勲章(獲得すると能力値アップやクラスチェンジ)システムも、たしかにコレクション性はあるのですが、集めるのが面倒なだけだったり・・・。
オウガシリーズのファンで、かつ前作との物語の関連が気になる方は、買って損はしないと思います。純粋にシミュレーションRPGを楽しみたい方には、他の物を求めることをお薦めします。
タクティクスオウガ外伝コンプリートガイド
情報規制されているエンディングの細かい分岐条件以外は全てのデータが網羅されています。「タクティクスオウガ外伝」の攻略本は毎日コミュニケーションズも出版していますが、そちらと比べても紙面が有効活用されていて(だから文字は少し小さい)、同じもしくはそれ以上の内容で値段も500円安いです。どれを買おうか迷っている人にオススメします。
タクティクスオウガ外伝 The Knight of Lodis
本音を一言、二言で言い表すなら、GBAのスペックの問題もあるでしょうが、前作『タクティクスオウガ』よりもここまで劣化したゲーム性にまで貶めて出す位なら、PSないし、PS2等のハードでしっかりとしたボリュームの続編を出した方が良かったと正直思います。それに、GBAでハイレベルの続編を出すのも、SFよりも性能いいはずなんですから、理論上不可能ではないはずなんですが……実際『タクティクスオウガ』は始めSF版から出たんですし。
ただ、やはり面白くはありました。前作の『タクティクスオウガ』があまりにも良い意味でボーダーの高過ぎるゲームのせいもあり、また、あらゆる現実的な問題等の要因が重なった事も踏まえると、このゲームにそれ以上を求めるのは酷なものでしょう。
実際この作品が発売される以前に、既にアートディンクは解体(倒産)しているんですから、一部の製作者と会社の経営方針が変われば、どう足掻いても変化(この場合は劣化と言えるでしょう……)するのは当たり前です。
あくまで『オウガバトルサーガシリーズ』の系譜の一つ……それも『タクティクスオウガ』の過去にあった、とある小さな物語を楽しむと思えばいいんじゃないでしょうか?事実、外伝と銘打ってますし。
そう考えれば、GBAで出たゲームの中では断トツの面白さですし、携帯ゲームにしては十分な作り込み具合ではあるし、他のプレイヤーと対戦等も出来る事を踏まえると、単なる暇潰し以上にのめり込める要素は多少なりともあります。
やはり大人、大人し過ぎていた前作よりも、小さい子どもに受け入れられるシステムで出さねばならなかったのでしょうね。GBAと言うハード自体がそう言う年代層を対象にした物でしたから。
多かれ、少なかれ、辛口の批評ですが、それはこういう気持ちの裏返しでもあります。もし今度続編なりを出すなら、作り手の意気込みが本気で感じられる物であって欲しいです。このシリーズで続編が出るなら、例え価格破壊的に二万の値段で売り出されても買わせてしまうほどの人気や期待は消費者は持ってるんですから。
もし出るのでしたら、早く出て欲しいものです。
伝説のオウガバトル外伝 ~ゼノビアの皇子~ NPC 【ネオジオポケット】
ジャンルは戦略シミュレーション。「ファイヤーエムブレム」とか「FFタクティクス」系統。戦略シミュレーションが苦手な俺にとってはあいかわらず作業がめんどくさく感じたが、それでもストレスになるほどではなかったから、戦略シミュレーション好きな人には全く問題ないと思う。操作性はそこそこよかった。携帯ゲームだからいつでも手軽に遊べるところもGOOD♪
タクティクスオウガ外伝―The knight of Lodis (Mycom mook―NintendoDREAM×Nintendoスタジアム任天堂ゲーム攻略本)
値段に見合うような、非常に濃密な内容です。
ページ数も多く、画面写真も豊富に使われています。
攻略本というより、タクティクスオウガ外伝の世界をもっと楽しみたい、
という人に対してはかなりおすすめできる内容になっています。
ただ、ほかのゲームの攻略本と比べると高すぎる感は否めません。
攻略本、としてなら、値段の安いファミ通編集部版のものをおすすめします。