ボクが大学で「環境経済学」を専門とするとき、一番最初のレポートで理屈をでっち上げるために使用した本。
そもそも、『自然』というものは常に移ろいゆくものであり、
自然を削って文明を築き上げた人類も、
もとは『自然』の一部から出たものなのだから、
我々の活動の結果が自然の姿を激変させようとしたにせよ、
それもまた『自然の営み』の一部であるのかも知れない。
しかし、我々が美しいと感じる自然像に慈しみを感じるならば、それが今や終焉の時期を迎えようとしている現実は、痛みにも似た悲しみである。
さて、意味のないレビューはともかく、
この本を知るきっかけとなったのは
富野由悠季著『機動戦士Vガンダム』の3巻です。
文明(人の手に拠るもの)と自然(人の手に拠らないもの)の対比を考える上で参考にしやすい本。
東方Projectについての知識はジャンルがSTGであることと、一部の有名なキャラクター(霊夢、魔里沙等)を見た事がある程度だった初心者の意見です。
率直に言いますが、非常に楽しめました。ゲームをプレイした事がある人ならニヤニヤ出来る箇所もあると思います。
内容はキャラクター(一部らしいです)と舞台となる幻想卿の紹介が主でした。挿絵はあるとはいえ文字ばかりなので、少々読みにくいかとも思ったのですが、欄外にあるツッコミに笑わせられたこともあり、非常に楽しく読めました。
「興味はあるけど……」という方にもお薦めできる一冊だと思います。
「誰かに『あなたを愛している』と言うことが出来るなら、『あなたを通して、すべての人を、世界を、私自身を愛している』と言えるはずだ。」 この言葉に衝撃を受けた6年前。 当時の私にとってこの言葉は、自分自身を愛せずにいた自分の心を鋭くえぐる一言だった。 私は愛というものを学ばなければならなかった。 久しぶりにこの言葉に触れたとき、涙が溢れてきた。 それは、6年前に流した悲しみの涙ではなかった。 人と触れあうことを通じ、自分が様々なものとつながっており、自分が自分で自分の存在を受け入れ、愛せるようになったことを実感した。 自分が今ここに在ることの奇蹟に流した涙。 愛するということに対し、私は6年前よりは確かに成長しているのだろう。 この本は、自分が愛に対しどれだけ技術を磨き、成長出来ているかを教えてくれる。 自分の成長に応じて受けとめ方が変わるので、何度読んでも新鮮な気づきが得られる本だ。
岡本太郎の生の声を、養女で秘書の敏子さんが記録して、企画・出版したもの。この本は、「壁を破る言葉」の姉妹版ともいえますが、とにかく岡本太郎の言葉は、あらゆる芸術作品と同じで、理論的に解釈するのではなく、「肌で感じる」べきもの。例えば、現代絵画を指差して、「この絵は何を表現しているのですか?」というような質問をする、いわゆる論理でしかものごとを考えない人は、この本を読んでも、頭で言葉の意味を理解しようとして、結局なにも得ることなく終わってしまうでしょう。芸術とは、論理で理解するものではありません。肌で感じるものです。この本もぜひそういう「感じる」読み方をして下さい。きっと読んだ後に、岡本太郎の言葉が、あなたの心に何かを残してくれることでしょう。また、この本は一ページに一フレーズなので読みやすいです。企画した敏子さんに感謝。5つ星としたいと思います。
この本を読んで巷にあふれている子育て情報に振り回されていた私が、ゆったりとした気持ちで子供と向かい合うことができるようになりました。この本を読んで育児休業をもう1年延ばす決意を固めることになりました。また中学教師をしていて生徒の精神的不安定さを目の当たりにしていますが、何がそうさせるのかが理解できました。そして教師としても生徒にどう対峙していけばよいかの指針になっています。私にとってはバイブル的存在の本です。
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