花嫁修業編の完結巻です。
今回も様々な展開と決着が織り成され、蜂蜜並みの甘さも健在ですね!
いつもよりもリヒャルトの心情をなぞる様なシーンが多かったように思えたので、
甘いゆえの切なさ、のような印象も受けて読み応えがありました。
以下は少し内容に触れますのでご注意を。
今回、亡命先から帰還したリヒャルトの従兄弟であるフィデリオが本格的に
物語に入ってきました。
似ている、と思わせる二人ですが、リヒャルトが真面目な天然魔性なら、フィデリオは
飄々としたプレイボーイ気質でしょうか。ミレーユを含めたこの3人の間で色々と展開があります。
他にも見所がたくさんですが、とくにシャロン、ギルフォード、ルドヴィック、でしょうか。
牢獄の人達も、まだ不気味な影を落とし続けています。
そしてミレーユの、あの一本筋の通った明るさと力強さはあいかわらず可愛らしくて頼もしい!
しかし理由があったとはいえリヒャルトを寝室に引っ張り込んだときはどうしようかと(笑)
鉄壁の理性の箍が外れそうになりながらも、そのままなし崩し的に、とはいかないのが彼。
すぐさま部屋のすみでお説教モードになるのが愛しいです(笑)
と、いつもならそんな二人に頬が緩んで終わりなのですが、リヒャルトの方がいつもより
トラウマと重責を負ってしまっているので、この甘さが切なかったですね。
ただ力強く前を見据える姿勢は、二人が揃えば不動!と逆に見せつけられた感じです(笑)
また登場人物たちの過去に対して真摯に向き合う姿勢が、いいな、と思いました。
甘んじてうやむやにしてしまうでもなく、根に持つでもなく、気持ちいい、と感じました。
そして個人的にはレルシンスカ嬢の想い人発覚が色々と衝撃的過ぎました!
実は物凄くお似合いなのでは?という感じです。信念とかがでしょうか。
そう気付くと、個人的に色々な意味でとても胸がときめくようなカップルになりそうなので、
二人に春が来るようひっそり応援していきたいです!
花嫁修業編の2冊目ですけれど、前巻に増して盛りだくさんな内容でしたね・・・!このワクドキ感、ラブコメ、
疾走感が十八番になりつつある身代わりシリーズ。物語時間は確かに1冊分ですけれど、凝縮度は2冊に分けても
十分楽しめるんじゃ・・・というくらい詰まっていました。
まずはミレーユの側近候補として招かれた令嬢達との交流が、セシリアやシャロンとの時間を思い出して懐かし
かったですね。思えば同年代くらいの、同じ目線に立てるような人達がシアランにはいませんでしたから、ミレーユに
とっても重要な時期。ラブコメしつつも着実に築き上げていってますね。
リヒャルトも恋人の顔と大公様の顔が頼もしくてしかたありません・・・!でも不憫。ミレーユの新婚攻撃に理性がグラグラ
しつつも、エドパパとの約束を思い出して必死でミレーユを宥め諌めるリヒャルト・・・不憫だ・・・(・・・笑)でもしっかり令嬢たちとの
交流用のドレスを贈ったり、その時にマナーを伝授したり、短編で即席講師くらいはしてあげたいと考えていたことを実行して
いる模様なのはサスガ。キリルはミレーユ関連というより、もうひとつの理由のが彼らしくて切なかったです・・・探し物って
それだったんだ、という。それだけ探し続けていたんだから、たぶん『彼』も報われる思いだろうと思います。そしてレルシンスカ
は良い意味で予想を裏切ったキャラでした。手紙を何百通リヒャルトに送るウォルター伯爵もスゴイですけど彼女もスゴかったです。
ジャックやアレックス達ももっともっと読みたいなあ、ミレーユとリヒャルトの婚前旅行たまらないなあ、と胸を躍らせつつ
最後に登場した『彼』が新たな台風の目になりそうなので、新刊を心待ちにしています・・・!
もう星5つでは足りないくらい、とても面白かったです。
ジャックの師団が軟禁されてしまうシーンから、ミレーユがエルミアーナを
救出に行くシーンへと展開が流れていくのですが、仲間たちそれぞれの思いに
深く感じ入ってしまって、魅せられた、の一言に尽きます。
とにかく、読みどころや素晴らしいシーンがたくさんありすぎてここでは語りきれません。
特に一番印象に残った言葉は、やはりミレーユとリヒャルトの一言。
「なんで・・・リヒャルトからなんでもかんでも取っていっちゃうのよ」
「あなたがシアランまで追いかけてきたくれたように、今度は俺があなたを追いかけます」
場面や心情と相まって、ミレーユの健気さや強さには思わず胸が痛みます。
リヒャルトがミレーユから離れることで彼女を守ろうとしたことを、今度は
彼女が彼に対して実行してしまいそうな展開にハラハラとしてしまいました。
ミレーユのある決意に満ちた行動に、もどかしくも彼女がますます好きになりますよ!
しかし何といっても、リヒャルトの思いの強さには心底惚れました。
ジークが心配するほど諦めることに慣れてしまっている彼が、ミレーユだけは
守るという心で、突入した離宮で親衛隊や炎からミレーユを守ったり、とうとう
恋をはっきりと告白したりと、とにかく素敵すぎます!
もっと強引でもいいのに、と思いつつ相手の気持ちを尊重し合うところこそが
(それが元のすれ違いもありますが)凄くいいな、素敵だな、と思います。
他にも大公の秘密、神殿で明らかになる過去の死因、ウォルター伯爵の病み気味な思惑、
団長と副長は愛すべきコンビ、「フレッド!」な急展開、などと目まぐるしかったです。
ラブ度が増した分、同じだけ陰謀の不気味さが加わってきたという感じで、気になるところですね。
とにかく大満足な1冊でした。
ねぎしきょうこさんはカラーがとっても綺麗ですね! ドラマCDをあまり持っていない私には大満足の一冊でした。 サイズもA4サイズと大きいですし、ページ数も80ページ近くあるのにも関わらずこの値段はお得だと思いますよ! またドラマCDのイラストだけでなく、WINGSの表紙に使われたものやFCの会報のイラスト等も入っていますので、ドラマCDをたくさん持っているんだけど…なんて方も十分満足できる一冊だと思いますよ。
アニメイト流通で発売されていたドラマCDのコミック化。 吉祥寺のとあるカフェにかっこいい男の子が5人。でもそこはやっぱり男だらけなもんできれーいにまとまっているわけではなく。ケンカしたりと忙しそう…。読んでいると実際にこのカフェにいるような気がしてなかなか楽しい。出てくるケーキはとても美味しそうだしね。 私がこの本を好きな理由は男5人のやり取り。読んでてこっちまで楽しくなってきます。絵もかわいく好感が持てます。
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