「ドカベン」で有名な水島新司の1970年代の作品。
今観ても見劣りすることない盛り上がり。面白い。
プロ野球球団の東京メッツをベースに、野球に関わる人たちの話。
1話1時間と長く、それが25話までつづくのだが毎回見せ場が作られているし
観ている方も徐々にその雰囲気に熱中していく。
序盤からいきなりの展開になるが、
そのときは老いぼれ投手の岩田こそが「野球狂」だと思わせておいて
だんだんと野球に関わるすべての人が野球狂だと気づく。
というのも、前半はピッチャーの水原勇気に関するエピソードが濃く、
試合においてもピッチャーの立場の感情を描くが、第11話を境に
今度はそれぞれの選手の過去の話が描かれていく。
そしてそれぞれが深い想いを持っていることが読み取れ、
まさに「野球狂の詩」というタイトルを実感させてくれる。
前半の水原編も盛り上がったが、意外にも
後半の選手編エピソードひとつひとつに泣かされた。
当時30歳をゆうに超えていた川谷拓三(殿馬役)が野球ボールに乗って(!)登場するシーンは一種の驚異と戦慄を与えてくれる・・・!!
とにかく映画を見て唖然としたければどうぞ。
封切り当時、併映の怪獣映画(渡瀬恒彦主演「恐竜と怪鳥の伝説」)より、よほど度肝をぬかれたのを思い出す。
漫画の実写化ではジャック・ドゥミの「ベルサイユのばら」と並ぶ怪作!!
ついにスタートした「ドリームトーナメント編」ですが、新たにセ・リーグに誕生した「新潟ドルフィンズ」「京都ウォーリアーズ」の紹介編ともいうべき内容で、特に半分以上は、人呼んで「光の小次郎」こと新田小次郎を新潟ドルフィンズの監督・岩田鉄五郎がスカウトする話がメインになってます。
新田小次郎は、6年前に肩の故障が長引き自由契約になったという設定になっており、その小次郎がプロに復帰するか否か、その決断に焦点が当たっています(現役時代のスピードが出ないことに納得していないようですが・・・)。
また、もう一方の「京都ウォーリアーズ」には、山田太郎の永遠のライバル・中西球道がFA宣言して千葉ロッテから移籍してきたり、こちらも新戦力が整いつつある感じで、どのような試合をするのか楽しみです。
ちなみに、1巻の最後の方に「おはようKジロー」の主人公・岡本慶司郎が登場しています。
ドカベンが好きな人にはたまらない一品です。他にも野球好きの人にもたまらないです。一人一人の技が確実に表されています!
堀江さんの曲はよく耳にしてましたが、水木さんの栄光の彼方へは、特に懐かしく忘れていた時間に少し戻った気分になります。一球さん、ドカベン、シャキッと、爽やかな曲に、コロムビア・オールスターズが歌う青春フィーバー、太陽の子、こんな曲もあったんだ〜と通勤の車のなかで一人くちずさみながら、とおちゃんは、今日も仕事がんばるぞ〜・・・
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