初めてPILを聞くというかたに勧めたいアルバム。もう33年前の作品。78年の『パブリック・イメージ』はやや理解しにくいひとが多いと思いますがこのあたりからPILの方向性が見えてきた。 本作をPILの最高傑作として挙げるかたは多いと思います。実際、ライヴでも沢山演奏されている。今はCDの時代ですが、発表当時はアナログ3枚組で発売された。ジョン・ライドンは音質にこだわったそうである。また、歌詞もひねくれている。いかにもジョンが書きそうな曲たちである。 そういうことを抜きにして、音楽として大変素晴らしい。おおいにオススメ。
B’zのアルバム史上の中では凡作と言わざるをえません。
「イチブトゼンブ」など良い曲はあるのですが、全体として単調で小粒な印象です。
ただし、前作の「action」とその前の「monster」があまりに良い出来だったので、リスナーのハードルがあがってしまった部分もあります。前作との落差で酷評するのはあんまりなので、星3つのところを星4つにしておきました。
長くやっていれば傑作もあれば凡作もあるのは当然です。そういったことにオタオタしないで淡々と活動するところがB’zの良いところだと思っています。
プロの話というのはどんな業種でも面白いものだが(古くは永六輔氏の著書など)、好きな音楽に関連すればなおさらだ。本書では特にリペアマンやPAなどあまりインタビューされたことのない職種や、配信のアグリゲーターなども入っている。
だいたい今までのこうした音楽関連職種に登場する人物は大手メーカーのプロデューサー、プロモーター(宣伝)、大手プロダクションのマネージャー、成功した作詞・作曲・編曲家がほとんど。しかし本書にはそうした人物は少なく、少人数あるいは個人で動く人がほとんどだ。
音楽産業はかつてはバブルであり、豊富な資金、多人数のスタッフと人脈、大きなスタジオ、プレス工場…がなければできないものだったが、主にテクノロジーの進歩によるダウンサイジングとコストカットにより、個人でも可能になった。外部環境としてはこの10年でパッケージが売れなくなり、そうせざるを得なくなったということもある。
本書は、就職志望者の職業案内を目指しているわけではない、というがどうして充分役に立つと思う。むしろかつてのように入社試験を通って、あるいは作家に弟子入りして、またはオーディションを通って、という敷居の高さがなくなったことで、入りやすくはなった(JPOPの世界はまだそうかもしれないが、本書はあまりそういう音楽はあつかっていない)。逆に続けることは難しいし、大儲けも難しいのだが…。
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