サライ2012年5月号は、日本の作家百年の歩みの大特集を組んでいます。 特集第1部、20世紀の文士総覧と題し、20世紀の文士達を豊富な写真と共に簡潔にまとめています。普段殆ど付き合いが無かったが、漱石の葬儀の時に最後の別れに訪れた鴎外(受付は芥川龍之介だったそうです)、特高の拷問で悲惨な死を遂げた小林多喜二、そして、その痣だらけの悲惨な遺体に面した母親、永井荷風の孤独死、みすぼらしい身なりとは裏腹に、残金2300万以上の預金通帳が残されていました(現在の貨幣価値の15〜20倍位)、三島の衝撃的割腹自決、そして、彼の良き理解者であった川端康成の自殺・・エピソードには事欠きません。しかし、安部公房、野間宏、国木田独歩、徳富蘆花・・あげればきりがありません・・多数の重要作家が抜けています。あくまでも簡略な文士総覧だということをお忘れなく!! 第2部、文士の手紙と筆遣い、ワープロ全盛で、自筆の手紙は少なくなりましたが、心のこもった自筆の手紙は、送り手の心遣いが十二分に伝わります。子規から虚子への手紙、自分の飯を半分に分けてもいい、それで立派に成長してくれるなら・・毛筆で達筆のこんな長文の手紙を貰ったら、誰でも心うたれますよね!、梶井基次郎から友人への手紙、友人の父親の死を悼んでの手紙ですが、彼の友人への心遣い、友情の深さが良く解ります。 第3部、鴎外は軍医で3年間小倉に赴任していました。清張は小倉在住で、鴎外の小倉日記の空白を埋めようと奮闘する田上耕作の物語で芥川賞を受賞しました。それで、2人に関する特集を組んでいます。 最後に、手紙を自分でしたためる為?サライ特製のオリジナル万年筆が付録としてついています。早速手にとって見ましたが、付録とは思えないような重量感があり、書き心地も悪くありません。お薦めしておきます!
どの曲も聴いてるだけで、ハワイの波にゆられてるようです。 安心して身をまかせてたい感じ。のんびりゆったりしてみたいとき ハワイが好きな方、ぴったりだと思います。起こった顔も笑顔になりますよ。
ボストン警察殺人課のベテラン刑事トーマス(メル・ギブソン)は、 最愛の娘を自宅の玄関で何者かによって射殺されてしまう。 事件は彼に恨みを持つ者の犯行だと思われていたが、事件前に娘が 嘔吐を繰り返し酷く脅えていたことが気になる。正式な捜査から外された トーマスは独自で娘殺しの捜査を行うが、娘が銃を持っていたことを知る。 脅えた態度と銃 その銃の持ち主を特定すると娘の恋人と断定するが、 その男も異常に脅えていた。
娘が勤務していた軍需企業で内部情報に探りを入れた人物の謎の死を知る。 また、娘と環境団体との繋がりや、娘の髪の毛が被爆している事実に、 軍需企業の組織犯罪を疑わせる情報を得る。娘と環境団体との繋がりを知る 人物と接点を設けるが、その人物も酷く脅えていた。娘の事件と軍需企業の 繋がりに付いて探りを入れると決まって武装したプロの掃除屋が現れる。
娘は軍需企業の組織犯罪に関する真実を暴露しようとして謀殺されたことを知り トーマスは復讐の鬼となり巨大組織と黒幕を追う。
当初はアクション映画なのかと思ったが、中身は比較的地味な作品だ。 メル・ギブソン主演の枯れた父親が娘の復讐を行う刑事サスペンス。 邦題で損はしているが比較的面白い作品だと思う。
企業側の人間として登場するプロの掃除屋ジェッドバーグが 渋い。独自の哲学と正義感を持つ風変わりな殺し屋だが、男気を感じる渋さは、 この作品のプラスの要因だ。映画では被爆という設定も登場するが、 現実味がわいて怖い感じもする。
大学受験用に使用しています。
多くの人の第一印象は、とっつきにくそう、です。
実際その通りで、この本は、無理矢理一周させ、CDを聞きまくって、
それまではロクに効果も出ません。
しかしそれを乗り越えると、グングンと力がつきます。
語彙力のみならず、幅広い英語の能力を向上させることができます。
☆5をつけた方々は、そこまで至ることのできた人たちかと思われます。
簡単な単語帳で基礎固めをしてDUOをやろう・・・といった作戦はおすすめしにくいです。
やるなら意地でも使い続ける、やらないならスッパリ切る。思い切りが重要です。
他に注意することは、日本語訳にかなりの癖があることです。
文の大意に、文法や単語が飲み込まれており、
日本語訳と英文が1対1対応できていない例文が、結構目立ちます。
(ことわざの英語版に、日本語版の面影がない、あんな感じです。)
ニュアンスの機微を反映させるための訳なのでしょうが、
学習者の立場として、文法語法に沿った直訳も欲しいと思います。
今巻は、未だ「五葉」の一味に入ることに躊躇いを感じている政之助が、徐々に五葉の仕事に巻き込まれていく過程を描いた3・4話を収録。 ストーリーの詳細は、是非購入して堪能していただきたいが為に敢えて伏せるが、相変わらず映像美・音響に拘った丁寧でゆったりとした 流れの作品は、仕事で疲れた体を早速癒してくれた。
見返してみるとテレビで見たときよりさらに多くの発見に気付かされる。政之助はただ性格の暗い冴えない侍かと思いきや、女郎達に囲まれ 緊張でかちこちに固まったり、用心棒先の子供と肩を並べて話す姿等、いちいち行う仕草が可愛く魅力的だ。 また前巻のレビューでは書き損ねた重要な点として、この作品食べ物の描写が多いのが個人的なツボ。本巻だけでも大福、串団子、鍋、茶 菓子等実に美味そうで、その上に「コポコポ」と茶を注がれる音を聴いた日にゃ…是非お菓子を片手に鑑賞することをお薦めする。
本巻では政之助の用心棒先の複雑な関係の家族や女郎館「桂屋」のおかみ・華やかな女郎達等、五葉のメンバーにひけを取らない事情 持ちの大人達が登場するが、女郎の一人が何気なく口にした、「素性なんてどうでも良い、楽しむのに下手な詮索は野暮ってものさ」の様な ニュアンスの言葉はこの作品の重要なテーマになっている。より弥一のことを知ろうとする政之助に、弥一が吐く一言「つまらねえ。」はこれ からの物語の展開に重要な伏線にもなっているので、台詞は少なくとも一言ずつを心に刻んで頂きたい。
彼らに共通して必要な「金」の為、下手な馴れ合いは禁物の「五葉」メンバーのドライな関係。彼らの関係がこれから微妙に揺れていくことに なるが、それは次巻以降のお楽しみ。
付随の美しいビジュアルカード、弥一と桂屋のおかみとの母子のようなさらりとした抒情が味わい深いオノ先生の書き下ろし漫画・絵コンテ 集を含めた冊子等丁寧なパッケージに纏めたこのDVD。是非皆様自身のものにしていただきたい、今回も満足の仕上がりでした。
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