廃盤となっていてオークションや中古盤屋では倍の値段が付くほどの人気があったこちらの商品、再発でやっと聴くことができました。レビューでもありますように、良質のミニマルミュージックです。ブライアン・イーノの「アポロ」が私の愛聴盤なのですが、何故でしょうか、同じ世界感を感じました(宇宙つながり?)このサントラがハマッた方は是非「アポロ」も聴いてみてください。映画のDVDはサントラを買う前に是非。
原作(SF小説)の「ソラリス」ファンなので、リメークを期待していただけにがっかりでした。 残念ながら原作のセンス・オブ・ワンダーが感じられませんでした。 まだタルコフスキー監督のソラリスの方がイメージが飛翔できます。 ソラリスと言えばやはり、思考し変化する海が観たいでしょう。海全体が、思考する一つの生命体である神秘。 残念ながらソラリスの海の映像は無くて、宇宙ステーション内の人間の葛藤ばかりが描かれている作品です。 (しかもそこでも海の造形物の神秘性が欠けている。)
光沢はありませんが、革らしいシボ感がポップなカラーに 上品さを加えています。 単純な封筒の形もシックでさりげないです。
軽量ですし、色がお気に召したならばオススメです。
この広大な宇宙のどこかには地球人のほかにも知的生命体がいるだろう、と告げる物語はほかにもたくさんありますが、この話はちょっとすごい。それは侵略してくるのでもなく、また積極的に友好関係をむすぼうというのでもなく、地球からやってくる人々にただふれていくのです。 主人公のケルビン青年が惑星ソラリスに赴任するところから、この不思議な物語がはじまります。ところが彼がソラリス・ステーションについてみると、先に着任しているはずの三人の研究者が見あたりません。ステーション自体もこころなしか荒廃した印象があります。まもなく姿をあらわした一人の研究者も酔ってでもいるのか、どことなく常軌を逸しているようです。 なにかがおかしい、と彼は思います。密閉されたステーション内なにが起こったのか。在るのはただ、すみれ色の靄におおわれて、もの憂げにのたうっているソラリスの海ばかり。これはまるでホラー仕立ての展開です。 読みすすむうち、ケルビン青年が出会う未知のものに、きっと読者も一緒になって目をみはることでしょう。 未知なるもの。 星の海にへ出て行った先で、わたしたちのうちのだれかは彼らに出会うかもしれません。勝つわけでもなく、負かされるわけでもなく、理解しあうわけでもなく、ただふれるというかたちで。
ソラリスという名のバンドの「火星年代記」というアルバム、ハンガリー産らしいけど、このSF作家まがいのグループ名とアルバムタイトル(東欧のSF作家でソビエトのタルコフスキー監督の手で映画化されたスタニスワフ・レムの小説が「ソラリス」で、アルバム名の「火星年代記」はアメリカのSF作家レイ・ブラドベリィの小説にあやかった作品)で、いえ、耳にするまではB級? 二流とも三流とも思っておりましたが、いやはや聞いてびっくり、半端じゃない、驚きの楽曲でございます。構成力はたいしたものですわ。
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