このCDを最初に聞いた時に思い浮かべたのはジョンヘイダックという建築家の天使についての詩だったり、自殺者の家と自殺者の母の家という作品でした。ジャケットの娘さんはグロピウスというバウハウスの校長を務めたこともある有名な近代建築家の娘だそうです。 イザベルファウストの演奏はとても現代建築的であり、ベルグのこの曲はここで聞けるような演奏でなければならないという確信に満ちたものを感じます。 ベートーベンのも一度解体して再構築された響きです。 ベルグとベートーベンの2つで一つの音楽体験となります。そのどちらも作品の完成度は驚くほど高く、1枚を通して聞いたときの感覚は良い文学作品からくるものと似ています。 録音も素晴らしく、☆5つです。
日本編を読んで面白かったので、こちらも購入しました。美術にはそれほど詳しくない私でも、こちらも楽しく読めました。
西洋美術は、美術館で一番目にすることが多い作品です。ただ、時代によって宗教がわからないと理解できなかったり、強烈なコンプレックスをわかってあげてから見ないと難しかったりで、人の多い美術館では絵自体をゆっくり見られませんでした。
今回、この本を読んだあとにロートレック展へ行きました。たまたま本の内容を覚えていたので、ロートレックの自分への感情を思いながら作品を見ることができて、「美術を味わう」ことができました。まぁ、ロートレックがおネェ芸だとはさすがに美術館には書いてありませんでしたが。笑。
美術はその作品を理解する素養がないと楽しみが半減しちゃいそうですが、こうやって身近な話に置き換えながら解説してくれる本を片手に見ると、やっぱり違いますね。とくにこの本は美術館の解説でははぐらかされているところをどストレートに書いてくれている分、美術展を二倍楽しめる本だと思います。
◆『パルジファル』の全曲盤
クナッパーツブッシュ、バイロイト祝祭合唱団&管弦楽団による1951年の演奏。クナッパーツブッシュの同曲録音は1942年盤(第3幕のみ)から1964年盤まで多くの種類があるが、本集は戦後再開された初回のバイロイト音楽祭で上演された歴史的な名演。ヴィントガッセン、ジョージ・ロンドン、ヘルマン・ウーデなど錚々たるワーグナー歌手が聴けるのも魅力。
<主要な歌手は以下のとおり> パルシファル:ヴォルフガング・ヴィントガッセン グルネマンツ:ルートヴィヒ・ヴェーバー クンドリー:マルタ・メードル アンフォルタス:ジョージ・ロンドン ティトゥレル:アルノルド・ヴァン・ミル クリングゾール:ヘルマン・ウーデ 第1の聖杯騎士:ヴァルター・フリッツ 第2の聖杯騎士:ヴェルナー・ファウルハーバー 第1の小姓:ハンナ・ルートヴィヒ 第2の小姓:エルフリーデ・ヴィルト 第3の小姓:ギュンター・バルダウフ 第4の小姓:ゲルハルト・シュトルツェ 花の乙女たち:ヒルデガルト・シュンマン 花の乙女たち:エリカ・ツィンマーマン 花の乙女たち:ハンナ・ルートヴィッヒ 花の乙女たち:ポーラ・ブリフカーン 花の乙女たち:マリア・ラコーン 花の乙女たち:エルフリーデ・ヴィルト アルト独唱:ルート・ジーベルト ――――――――――― 合唱指揮:ヴィルヘルム・ピッツ
なお、本集について、代表的な演奏評としてクナッパーツ ブッシュの想い出pp.54-71を参照
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モーツァルト関連アルバムだと、巨匠や名演奏家のものよりは、 もっとひっそりとした人たちによる演奏・録音の方がいい場合が多い。
イングリット・ヘブラーは、モーツァルト時間を空間で結晶させたような モーツァルトピアノソナタ全集を残した人。
収録曲の中では「ソナタ ニ長調 K.448(2台のための)」が最も有名だろうが、 アルゲリッチが弾きまくったものなどよりもぜんぜん好ましく、聴いていて心地よい。
そのよさは、1曲目「ソナタ ハ長調 K.19d(4手のための)」から顕著で この作曲者が9歳の時にロンドンで書いた天真爛漫な魅力にあふれた軽快な曲を すばらしい響きで聴かせてくれる。
特にグリンカが神がかってます 長くて退屈しやすい曲なのにこの演奏はとてもリズミカルで聴いててワクワクします 木管やってる人はもちろんやってない人もすべての人にお勧めです(^ω^)
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