初めて見たと時は、ローマ風世界を舞台にした変った映画だなぐらいしか思わなかったのですが、それからしばらく放置して再び見たら、その面白さに思わず引き込まれてしまいました。
まさに映像と音楽のスペクタル。癖になります。
一度観ただけではその面白さは分からない映画です。
一度だけしか観てない人はぜひとももう一度観て欲しいです。
『My skin is cold』EPがあっという間に売り切れ、一時はとんでもない価格で取引されるようになっていましたが、内容はこちらの2枚組に収録されているのと、おそらく同じです。レコードプレーヤが無ければ聴けないアナログ盤は、装飾品にしかならないため、自分にとってはこちらのCDで充分です。
ライヴヴァージョンは、観客の歓声とSatyrのノルウェー語でのMCが臨場感溢れていていいですね。
ちなみにあのEPを、聴くためではなく単なる転売目的で大量購入した人もいるらしい、と聞きましたが、
再プレスor日本版発売の可能性もゼロではないようですし、ひところに比べてかなり価格も下がってきたようですね・・・。
My Skin Is Cold Ep [7 inch Analog]
サティアー(vo,g,b,key) フロスト(dr)
ノルウェー出身ブラックメタル・バンド、1999年4th。
サティアーの呪詛ヴォーカル、フロストの鬼ブラストも相変わらず壮絶だが、ミディアムテンポの曲やパートの比率も多く、疾走パートと良い対比を成している。 このアルバムは6分〜10分台と長尺の曲が並ぶが、彼らの曲は何というか、音の一つ一つに殺気がこもっており、途中でダレることがない。 淡々とした無感情でシンプルな8ビートと、メロディアスな要素を極限まで排した、殺伐としたギターリフの相乗効果によって生み出される独特の雰囲気には、ぐっと引き込まれるものがある。
今にも獲物に襲い掛からんとする飢えた野犬のような、暴発寸前の凶暴性が色濃く表れているアルバム。
今も昔も変わらない好き者で有名なローマ人の、これは古代ローマのあの時のエロ話であるが、こりゃなかなか奇妙なお話で、我らがヒーロー・エンコルピオスと恋敵アスキュルトス、恋の三角関係の対象となった美少年ギトンの武勇伝である。はてはまた行き交う亡者どもとの恋話であったり、詩作狂いの道すがらであったりといろいろあるが、所詮は、三者三様・他者多様のエロ街道話である。
訳者の解説に個々の人名の日本語訳なるものが書かれていてこれがなかなかのもので、読んでいておもしろい、おもしろい。エンコルピオスは「抱かれる人」、巨大な一物を持つアスキュルトスは「決してへこたれない人」、ギトンちゃんは「隣人」。 まだまだある。解放奴隷で宴会部長のトリマルキオンはセム語で「三度祝福された人」。好色な老詩人エウモルポスは「甘く歌う人」。淫売夫人トリュパイナは「贅沢に暮らす女」。
過激な濡れ場シーンはなかなか出てこないが、最終場面に近い上流階級のご婦人キルケとの絡み場面は凄い。張り切りすぎて神々を侮辱してしまったエンコルピオスは、嗚呼、何たること、不能にされちまう! これからの取り巻き連中の逸物回復作業がこれまた涙ぐましい。あれやれ、これやれで、勃起回復、嬉しいなったら、うれしいなって感じで、世は事もなく、ローマの宵は今宵またまた更けてゆく・・・・・
(エウモルポスの長編詩歌「内乱詠歌」は塩野七生女史のあの「ローマ人」のカエサル部分の参考になる・・・・・)
今やブラックメタルだけにとどまらない彼らの音楽(^-^)/
初期のバリバリなブラックも大好きだけど、Volcano以降の音楽性も大好きだ!! 彼らのそういった考ぇ方が分かってなぃブラックメタラーは駄作だとか言ぃそぅだな…。
前作もそぅだけど、リフがいぃ!!何度も聴きたくなる!!来年はジャパンツアーもあるし、これからも頑張ってほしぃ(^O^)/
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