2009年4月8日に発売されたDVDBOXにはべらぼうな価格が付けられています。今回のBDでの発売を待っていました。PCM音源はもとより、BDによって、あの美しい映像を鑑賞することを楽しみにしています。
本作のバンカラな独特のタッチは、TV公開当時大変話題になりました。その上、1話1話のストーリーも大変練り込まれています。それは複数回の鑑賞に堪えるというレベルではなく、何回も再生したくなるというレベルの高さです。現在でも初回限定版のDVDを取り出して見ています。本シリーズは日本アニメの至宝の一つだと思います。
私が好きなのは、『怪~ayakashi~ 化猫』と『鵺』です。桜井さんはじめ、声優さんの熱演が感じられると共に、中世日本の文化、風俗が漂ってくるからです。
4月5日に商品が届きました。
絵はDVDより発色がいくぶん良くなっているように感じました。特典ブックレットですが、DVD-BOXと同じ内容です。
猫、人、島の全てを取材者の視点で追いかけていく過程に、まるで自分も一緒に旅に出ていたかのような錯覚を起こします。様々な景色と場面のどれもに撮影した方の何を見せたいのか、という主観が現れているようで、映像作品として非常に完成度が高いです。また、猫が本当に好きな人でなければ分からないところもきちんと押さえてあり、猫好きを満足させてくれます。
ナレーションは温かくユーモラスで、時々笑わせてくれるフレーズもあり飽きません。
BGMも非常に質が良く、映像の雰囲気、全体の構成にぴったりと合っています。
映像、ナレーション、音楽、環境音の全てがきちんとまとめられており、小規模のドキュメンタリー映画のような作品になっています。
シリーズで3つの作品がありますが、初めての方はまず一作目のこちらをどうぞ、とお薦めしたい作品です。
初めは他のDVDと比べて高額なので二の足を踏んでいましたが、DVD2枚組み、映像も3時間越えと見れば、高いどころかお買い得なことに気づきました。
視聴してみれば、美しい映像に、個人的にとても好みだったBGM、その土地の歴史のおさらいも含め、旅行番組のような作りがとても気に入っています。
エーゲ海の方も購入しましたが、そちらよりも舞台となっている町々について深く掘り下げています。
その町の成り立ち、地理や歴史のおさらいと、それゆえの猫の人馴れの否などが、端的で分かりやすく映像で見られます。
やはり歴史によってその地域の生き物の生態も変わっていくんだなと、当たり前のことですが感慨深く思えてきたり。
映像に出ている猫がその地域の全てもものでは当然ないのだけれど、ここには日本猫のような三毛がいるとか、少し長毛な猫が多いとか、見た目でなんとなく比べることも楽しいです。
見ているうちについつい見知りの町のような気がしてきて、あそこの猫に会いに行きたいなあと、ふらふらと旅をしたい気分になることもしばしば。思い立ってすぐ行ける場所でもないところが非常に残念ですが。
ちなみに個人的には、街並みの様子と登場する猫達の瞳の美しさで、マヨルカ島の映像が特に好きです。
町の説明や解説はあんまりと言う方には、2枚目の特典DISCがお薦めです。
穏やかなBGMにのせて、様々な島の猫達の様子で埋め尽くされています。
こちらも46分あるので十分満足できると思います。
また癖がないBGMなので聴き飽きることもないし、猫達も満載なのでエンドレスで流し続けるにももってこい。
本編、特典含め、とてもお気に入りのDVDです。
川原で不良にボコられて命の危機を感じていたところに、ワシと契約すれば救ってやるぞとささやかれ、大きな黒狼な(♀)の妖クロエと契約してしまった主人公。代償は月に1人、生贄を選ぶこと。
人に化けて同居生活する一人称がワシな妖で、主人公の呼びかけが主(ヌシ)。(←このあたりが書きたかったポイントらしい)
さすがに語尾は花魁言葉ではありません…。
記憶操作はお手の物なので、黒髪の美少女黒衣さんとしてうまく生活に解け込みます。
クロエの強大さや生贄の件から恐ろしいものと契約しちゃったなと悩む主人公。強大な力の前に慄く物語です。
伝奇物好きの補正が入ってますが、ものすごくオーソドックスな序章的物語以外にとりたてていいところがあるでもないですが、悪いところもなく、2巻次第な感想の作品です。期待してなかったのに案外よかった。
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