ディミトリ・フロム・パリとディズニーの「おしゃれキャット」とavex trax。なんだか変な組合わせだけど、なんとなく分かってしまうというか、ディミトリも相当、日本付きました。かなり日本のアーティストが参加しています。野宮真紀や須永辰緒なんてすごく常連って感じです。ところがM2に水木一郎のクレジットが、えっまさかって感じですが、多分あのアニメの主題歌の神様ですよね。これには正直、驚きました。水木一郎のシャンソンですよ。さすがディミトリという感じです。
ただ全体通すと、音的にはファンキーなクラブジャズが主体でカッコイイんだけど、どうも「おしゃれキャット」っていう部分が弱いかなと思いました。もう少しお茶目音でもよかったんじゃないでしょうか。これは詰まるところ、ディミトリのアルバムですね。もう少しアニメ色が僕は欲しかった。クオリティは高いと思うけど、そこだけは残念です。ディズニーがこんな音って、ちょっとやだなという感じです。 まあavexぽさというのは、ほとんど感じられず、そこは評価できますが。
いつも鳥羽一郎さんの歌には聞き惚れます。 この歌はお酒を飲み交わす男同士を歌った ものですが、歌っているお姿などをみて おりますと、その様子が伝わってきます。
細かいところまで手をぬかずに作られたいい映画だ。メインとなる武士の一分、つまり武士としての矜持・尊厳に命をかける主人公の悲壮な決意・緊張感・ハンディがある故一瞬に集中する決闘場面、そして夫婦愛がきちんと描かれていることはもちろん、単なる毒見とはいえ武士達の一連の所作の美しさ、四季の移り変わり(蛍と蚊のリアルさが絵空事でないことを示す)、視力を失った主人公が頼りにする音の使い方など、褒めたい箇所は山ほどある。今の世に日本人の心の原点・武士道のあり方を見せてくれる風格のある作品だ。
キムタクは宙に視線を漂わせたままの難しい演技をそつなくこなしている。殺陣もなかなか気合が入っているのではないだろうか。それだけに、緒方拳(遅ればせながら冥福を祈ります)がけいこをつける場面がもっと多くてもよかったと思う。また、坂東三津五郎に悪役としての憎らしさが足りない。もっとも、この人も最後には武士の一分を示すのだから、悪役に徹することは演出で避けたのだろうか。藤沢周平原作の時代劇3部作では、ラストでアッと驚いた第1作目が一番面白い。それと比べると、約1年の短い時の流れの中で予定調和的に先の展開が見える本作には少し物足りない点を感じるのが惜しい。
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