「まことちゃん」に合わせて奇妙キテレツなコスチュームで着飾った十数人のダンサー達が踊りまくり、その中心で楳図先生が歌っていた・・・これ本当の話です。但し25年くらい前ですが。
その頃先生は本業も忙しい中でそんなユニットを組んで、ワイドショーや歌番組に出まくっていました。あの頃の映像が鮮明に浮かんできますね。
一家に一枚有って良いアルバムです。自信を持っておすすめします。
元が携帯コミックだから、絵本マンガ的な見てくれはしょうがないが、やはり密度の薄さは気になるところ。ストーリーは、まあ楽しめるのだけど特定のパターンがあって(しかも既存の他作品にも良く似たパターンが多い)、この一冊を読んでる分にはまだそんなに気にせずいられるのだが、2冊目もこんなパターンだとトーンダウンも甚だしいのが目に見えるようだ。いちおう、新しい伏線もあるようだが、残念ながらこれも既にネタが読めてしまっているような気がしている。基本的に作者の自己満的な傾向が(特に序盤に)強く、良しとするかどうかは人によってわかれるところかも。さて、作者はどこまでがんばれるのか。良い意味でのどんでん返しを期待したい。
企画段階、設定資料、全話のレビューなど内容は詳しい。
本作が2006年にまた製作されていたとは知らなかった。
もう少しカラーのページが多いとさらによかったが・・・。
このドラマは単なる名作のリメイクではありません。
ジャニオタや子供向け作品でもありません。
私も最初はなめていました・・すみません。
1話から、あまりに美しいベム、べラ、無邪気なベロちゃんに魅了され、
そして、彼らの心の美しさにも胸打たれました。
報われない、哀しく切ないお話ですが、
なぜか、心が温かくなります。人間とは・・と考えさせられます。
映像、音楽も叙情的で美しく、名シーンがたくさんあります。
(Blu-ray でせっかくなら見たほうが良いでしょう。)
幼児の頃に見たアニメともリンクして、
この40年、人間になるために彼らは肩を寄せ合い旅してきたんだな・・
と、すっかり感情移入してしまい、特に最終回は号泣しました。
ドラマが終了した今はすっかり寂しい思いです。
捜索願いを出したいくらいです。
また会えますかね?
突然現れたたくさんのペンギン。そこから同級生のウチダ君やハマモトさんとの数々の研究、お姉さんの謎が最後に行くにつれて、それらが少しずつだがつながっていく。アオヤマ君の父親の不思議な言葉。その意味をアオヤマ君が知ったとき、読み手もなんとも言えない気持ちになります。文章もアオヤマ君の視点からなので、尚更です。小学生の好奇心や少し無鉄砲なところ、そこに懐かしさを感じてしまいます。
森見さんの本は全て読んでいてどれも、面白い。森見さんの作品は憎めない「阿呆」が魅力的だが、今回の少年アオヤマ君は天才で少し大人びてます。だが、所々小学生ですこし生意気だけどやっぱり森見作品の登場人物。笑わせてくれます。なんだか今までにない作風に感じました。いつものハチャメチャを押さえ気味に、不思議と不安、そしてなんだか清々しいくらいの切なさを感じました。この「ペンギンハイウェイ」は素直に楽しめる作品だと思います。無理に解明しようなど無駄なことで、逆に全てをハッキリさせる小説は必ずしも良い物だとは言えない。少しくらい、読者に何かしらそれぞれの考えを持たせる作品の方が個人的には好きだし、素敵な物だと思います。あり得ないことの連続、現実離れしていく毎日にワクワクしました。あり得ないことが文章の中で生きる、そこが森見作品の良いところでは、と思います。
新しさと、らしさが入り交じった最高傑作だと思いました。
|