ストーリーは現実離れしたタイムスリップが発端となっている。
だのに何故だろう。各人に感情移入し虜にさえなっている。
やはりそこは俳優陣の力量に尽きると思います。とにかくこの布陣は特筆するに値する。
大沢たかおさん、内野聖陽さん、綾瀬はるかさん、中谷美紀さん、
この主演4人の演技は素晴らしく誰一人欠けてもここまで成功しなかったと思います。
特に個人的には綾瀬はるかさんの献身的で健気で男勝りとも思える迫真の演技には目を見張ります。
演出自体も秀逸で、決してお涙頂戴的なものに重きを置いた訳では無いと思えますが、
毎回感動して泣けるシーンがありました。勿論これも素晴らしい演技があって故のことでしょう。
原作に言及することになるんでしょうが、歴史とSF要素の融合具合が絶妙なバランスです。
根底にあるテーマも深く面白い。運命や歴史上のifが頭を巡ります。
悠久浪漫と言うのか、人間の営み、時間概念を考えさせられます。
また挿入音楽もドラマを盛り上げるのに非常に効果的に使われていたと思います。
ラストには賛否あるかも知れませんが、危惧されてたようなものにはなっていなかったと思います。
含みを持たせたのはいた仕方無いところ。映画が早く観たいです!!
辻仁成が作り出すのは儚さの世界だった。東洋的な無常観にある美しさを描く。
海も潮風も建物もピアノの音色も全てに虚無感が漂う。絵に人はいない。孤独の世界が描かれている(能登半島門前町を選んだロケハンが非常にいい)。
ツルギ、トガシ、ユマそれぞれの引き合う孤独の引力が、不思議な交わり方をし、生と死を見つめた1ヶ月。「託された想い」がそれぞれを結びつけ、つき動かす。
そう、この3人を出会わせたのは“ヨウコ”。人は死者を見送るとき、魂がこの世に残ると感じる神秘感を体験するが、残されたものたちは死者の残した情念に支配されうる。それがこの3人を出会わせた。そして、「託す思い」はラストのカットへと受け継がれる。
豊川、大沢、yuma(新人)の演技がいい。ひなびた哀愁が出せている。特に豊川は儚さや孤独という役どころはさすがだ。yumaも演技っぽくないのがいい。自然さにおいてはいい女優だと思う。悲哀や心の闇の作り方に置いて、大沢は豊川との違いを出すのに難しさがあっただろうが、役どころの「軽さ」を丁寧につくっていた。
「千年旅人」という題が見終わった後にじんとくる。
08年は綾瀬はるかの映画が4本も公開されました。これは3本目です。「ボクの彼女はサイボーグ」では瞬きしないように注意して、今回は目を動かさない事にかなり注意したそうです。時代劇ファン、座頭市ファンにとっては異論はあるかもしれませんが、私には楽しめました。監督も曽利文彦なので時代考証が忠実という訳ではありません。例えば、「拙者」などというセリフはありません。目の見えない市なのにどうしてそんなにお肌が綺麗で髪もサラサラなの、などとツッコミはできます。それと殺陣のシーンではスローモーションが多いので意見が分かれるかもしれませんが、私には違和感は感じませんでした。
ただ中盤から後半にかけてやや話の進みが遅く感じることと、大沢たかおのまるで接着剤でもつけたかのような刀の抜けない侍はじれたかったです。
それでも星5つにしたのは、やはり綾瀬はるかの「女優力」。未来からきたサイボーグ、盲目の女旅芸人、現代のキャビンアテンダントを自然に演じてしまうのには驚きです。特典ディスクでどんな「綾瀬はるか」を見せてくれるか今から楽しみです。
毎朝、和食でも洋食でもレギュラー2ハイ!いただきます。長いことカリタを使用していましたが、バリスタの方が利便性が高いです。エスプレッソもいただきます。若干濃いめもなかなかテイスティでいいですね。経営している治療院でも利用しています。評判なかなかいいですね!これからも継続して味わっていこうと思います。
主演も一緒なので「嫌われ松子」のカウンタームービーとも言える作品
です。中谷美紀が地味で後ろ向きな非モテ女を好演しています。どちらか
といえば松子よりこちらの中谷美紀の方が好みです。
最後に上野樹里役の娘には誰だって惚れるでしょ(笑)
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