おそらく、日本で出版された絵画技術関係の書籍で、はじめて「色価」の具体的な描写方法が説明されています。
「地面の描き方」として、44ページに、さらっと説明されていますが、これが明治以来、日本に移入されることのなかった「西洋画における空間(位置関係)描写の具体的な方法論」です。美大、芸大では、これまで、このような具体的な「方策」が教えられることはありませんでした。
日本のアニメーションは海外でも正当に評価されています。この絵画教科書を読めば、それが偶然や流行ではなく、当然であることが理解できます。
「具体的な方法論をもっている」のですから、技術、技能として一定の再現性があり、方法としては科学的(人文科学分野における科学性がある)といえるわけです。
空の描写は、油彩画でもおなじで、絵の具に「ある程度の厚さ」を感じるほど描くことで「空」になってくるものです。これは絵の具の「透明性」と「不透明性」という、見た目の感覚が問題になってくるからです。海や湖水とはちがった方法(具体的な方法は、この本を読んでください)で描写することができます。こうした基礎知識すら、専門教育機関であるはずの美術、芸術系の大学では教えられていないのです。
ほんとうに「いい本」です。
6歳の孫があけてみるとワォと声を出し、こんなに色があったらどれから塗ろうか考え出しました。そのくらい孫にとってはすばらしいものでした。
20年以上前の学生時代から愛用しているサクラクレパスの透明水彩。
当時は破れやすい金属チューブでしたが今のものは歯磨きと同じラミネートチューブで最後まで綺麗誌使いきり
できるようになりました。
デザインの勉強をしていてホルべインの価格的に上位クラスの透明水彩も使いました。24色入っていていました
が、発色がどうも思い通りの感じにならず結局この12色入りセットを購入しました。
特徴は明るくホルべインよりも透明感のある発色だと思います。
ホルべインのカラーインクでも同じような使い方はできて気に入っているんですがコストパフォーマンスで断然
このセットの方がお得。12色で定価が1200円ほどですから1色100円ほどの安さ。
でも安くても使ってみればこの絵具の良さは納得してもらえると思います。
おススメはキャンソンボード(紙だと凸凹になりやすい)に水張り(塗りたい場所にあらかじめ水を塗っておく)
して水が乾かないうちに薄く溶いた絵の具をさっとのばしぼかす方法。
基本透明水彩は薄い色を塗り重ねることで色の奥深さを表現でき濁りにくいのが不透明水彩との差になります。
|