2年ぶりの第9巻。作者には申し訳ないけど、体調不良か何かの理由で連載が中断しているのだと思っていたので書店で見つけたときには少々驚いた。ストーリも半分忘れかけていたので、とりあえず5.6.7.8巻を読み直して復習。
とりあえず、長文のまえがきは後回しにして読み始めた。え!谷地坊主が高田屋嘉兵衛の7代目?しかも、ストーリが嘉兵衛の人物伝になっている。なんとも、予想外の展開。
読み終わってから、「まえがき」を読んでみて納得。それにしても本当に誠実な人だと思う。文章からその人柄が滲み出ています。
きちんと取材の上に漫画を描いておられ、感心します。
12巻では、2本立てで、まず一つは「御座の石」という話です。
こちらは、昔実際にあったことを三平を初めとするキャラクターで描いています。
もう一つは「能登のタコすかし」で、プロローグで今は亡きじっちゃんの竿作りの道具の中でも重要な火鉢にスポットを当て、珪藻土の「切り出し七輪」で有名な能登の珠洲へ行き、能登の秋の風物詩の一つである、「タコすかし」という漁法でタコを釣るといった内容です。
特に、能登のタコすかしの方は、昔の釣りキチ三平のような、「釣り」にもスポットが当たっており、ある意味で、「やっぱり釣りキチ三平はこの方が良い!」と思う部分でもあります。
日本アニメーションの世界・第2集はスポーツアニメ編ということで「ドカベン」から「グランダー武蔵RV」までを収録しています。特に水島新司アニメは過去に音盤化されてきましたが「一球さん」の挿入歌2曲(こおろぎ’73歌唱)が初音盤化されます。こおろぎ’73のメインボーカル曲が意外なほど音盤化されていないので少しづつでも音盤化されるのはとてもうれしいです。
本作は日本映画の中でも、ブルーレイとの相性が光る一作だと思う。「リヴァー・ランズ・スルー・イット」ばりの川の撮り方や、滝の迫力、山の緑、そして日本の青い空。こういう映像はHD画質で堪能したい。作品自体は、設定こそ原作を踏襲しているものの、2時間という制約を考えれば「映画オリジナル」といってもいいだろう。これだけの自然に囲まれれば、俳優たちの気合も入ろうというもの。東映スタジオで撮られた箇所よりも、秋田ロケが大半を占めており、背景と俳優のマッチングがよかった。オスカー監督が手掛ける最新作が、前作以上に「日本の原風景」にこだわっていることにも好感。ただし、VFXはちょっと「?」である。特撮の雄・白組が担当しても、やはり大自然のHD映像の中に同化させるのは難しかった。だって魚がどう見てもCGなんだもん(笑)。須賀健太は男っぽくなったなあ。神木隆之介ともども、子役出身の俳優としてこれからも期待できそうだ。子役から女優への成功例は結構あるが、男優でブレイクした例は近年ないからね。特典映像も満載(特に矢口先生のインタビューは必見)だが、嬉しいことにすべてHD収録。他の製作会社も見習いなさい(笑)。本作の購入を考えている方には、環境さえ揃っていれば、ぜひBDをおススメします。作品は星3つだが、パッケージングに1つプラス。
友達の家でこれをやったらかない面白カッタ・・・・・・・・・
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