[aTV Home] 《甜蜜偶像》 OP
「恋、はじめました!」 歌 - 野川さくら / 作詞 - アキレスKEN / 作曲・編曲 - 杉浦哲郎© Omegavision,Inc./PUBLISHED BY ENTERBRAIN,INC. © 2006らぶドル製作委員会
予告編 PROOF OF THE MAN 人間の証明
『麦藁帽子』 / 西条八十母さん、ぼくのあの帽子どうしたでせうね? ええ、夏、碓氷(うすい)から霧積(きりづみ)へいくみちで、 渓谷(たにぞこ)へ落としたあの麦藁帽子ですよ。 母さん、あれは好きな帽子でしたよ。 ぼくはあのときずいぶんくやしかった。 だけど、いきなり風が吹いてきたもんだから。 母さん、あのとき向こふから若い薬売りが来ましたっけね。 紺の脚絆に手甲をした。 そして拾はうとしてずいぶん骨折ってくれましたっけね。 だけどたうたうだめだった。 なにしろ深い谷で、それに草が背丈ぐらい伸びていたんですもの。 母さん、ほんとにあの帽子どうなったでせう? そのとき旁で咲いていた車百合の花は、もう枯れちゃったでせうね、 そして、秋には、灰色の霧があの丘をこめ、 あの帽子の下で毎晩きりぎりすが啼いたかもしれませんよ。 母さん、そしてきっといまごろは今晩あたりは、あの谷間に、静かに雪が降りつもっているでせう。 昔、つやつや光ったあの伊太利麦の帽子とその裏にぼくが書いたY・Sといふ頭文字を埋めるやうに、静かに寂しく。
BS11「INsideOUT」:「芥川賞作家 平野啓一郎が語る『私とは何か』」
NPO法人ライフリンクの清水康之代表がキャスターを務めるBS11「本格報道INsideOUT」。 2012年10月30日(火)放送の編集版です。 ------------------------------------------------------------------- 「芥川賞作家・平野啓一郎が語る『私とは何か』」 ゲスト:平野 啓一郎(小説家) 芥川賞作家の平野啓一郎さんは、近未来長編小説「ドーン」の中で「分人主義」という概念を提唱した。人は様々な顔を持ち、「本当の自分は一つじゃない」という概念だ。近著「私とは何か『個人』から『分人』へ」の中で、「分人主義」という新しい人間観について解説している。多くの人が生きることに悩む時代にあって、自分らしく生きていくにはどうすればいいのか。平野さんとスタジオで語り合う。