このBOX3に納められた『霧のなかの風景』は、子供映画としてすごい域にあるとおもいます。 父親を捜してアテネからドイツまで旅する二人の子供の話です。 物語は、子供の目線に寄り添って語られます。彼らの目に、世界は異様なものとして映ります。 映画を見れば最初の数分でわかることなので、ネタバレにはならないと思うのですが、 二人の子供の探究の彼方にいるはずの「父親」は、 設定上、あらかじめ失われています。 だから、子供たちは父親に出会うことはできません。 そのことを知りながら、観客は二人の長い旅を見守ることになります。 旅の途中、とてもほほえましいことが起こります。 旅の途中、とてもつらいことが起こります。 そして旅の途中、とても奇跡的なことが起こります。 そして、ドイツに着きます。 彼らは父親の代わりに、ある「風景」と出会います。 この映画を観たのは何年も前ですが、その風景の哀しい美しさは忘れられません。
ブルーレイ化は嬉しいが、インターナショナル版とアメリカ版同時収録か、それが気になる。しかし、ディレクターズカット版や特別版はなかなかブルーレイ化されない。『リーサルウェポン』しかり、『プリティウーマン』しかり。何か理由があるのか?
楽譜のCDが付いているので曲の好み難易度はありますが、微妙なリズムやテンポの確認にはとても役に立ちます。 自分にとってレベルが高く弾くことが難しい曲でも、聞いて楽しむことやこのレベルにまで達することができるような目標づくりの励みにもなるので毎号楽しみにしています。今月の小ネタ曲では、ヨドバシカメラやビックカメラの曲など遊びがあるのがおススメ!毎月発売ではないので、価格的にも、期間的にも個人的は丁度良い利用しやすさだと思います。欲を言えばもう少しピアノのスキルアップ的な記事も載せてほしいところです。
「オリジナル劇場版」「インターナショナル劇場版」「」ディレクターズ・カット/最終版」の3つのヴァージョンが一枚におさめられた画期的なDVDだ。 「シームレス・オールインワン」のコンパクトさや「廉価版」に加え、最終版初リマスターというセールストーク(ジャケット)にも惹かれた。 確かに画質はかなり向上しているようだ。
以下、作品概要。 レプリカントと呼ばれる「人間型ロボット」の反乱、ロボットが感情を持って人間を襲うというシチュエーションには後(1984年製作)の「ターミネーター」との類似もあるが、ストーリーはゴタゴタしてなくて分かり易い。 レプリを"匹"と数える冷酷な人間より、仲間を思いやるレプリの方に人間味が感じられたりするのもこの作品の真骨頂。 移殖された幼い頃の家族の記憶によりレプリに感情が芽生えるくだりなど、核家族化により家族関係が希薄になった現代人へのアイロニーも、巧みに仕掛けられている。
ハリソン・フォードはレプリを処刑する「ブレードランナー」役、「スター・ウォーズ」のソロ船長役を経てまさに脂の乗り切った時期の当たり役。 ターミネーターを彷彿とさせる男性型レプリ、ルトガー・ハウワーのパワフルな存在感、しっとりとした女性型レプリ、ショーン・ヤング、それぞれ好演である。 SFというジャンル上CGへの依存度が高いのはやむを得ないところだが、実写もたくさんあり、決してコテコテのCG漬けではない。 ヴァンゲリスの音楽は期待どおり美しいが、インパクトでは「炎のランナー」に及ばない。
3つのヴァージョンで大きく異なるのはエンドシーン、両「劇場版」のエピローグにはいかにもとってつけたような違和感がある。 未来のない二人の人生が暗示されたまま終わる「最終版」のほうが引き締まっている。 各ヴァージョンに対する監督のイントロダクションはそれぞれ僅か1分だが必見。 特に最終版のものは映画を見た後でそれだけ別に見るほうがいい。 原作に対するリドリー・スコット監督の解釈が面白い。
未来都市の俯瞰シーン、人間社会とレプリカント社会との二重性など、いたるところでフリッツ・ラングが監督した伝説のSF古典「メトロポリス」に、限りないオマージュが捧げられている。 「メトロポリス」なくしてSF映画は語れない。SFファンの方なら見比べてみる価値は十分ある。 とはいえ、すでに「ブレードランナー」も伝説になりつつあるのか、、、。
心身共にリラックスさせてくれる曲を収録しています。かと言って、訳の解らないヒーリング曲を集めているのではなく、『曲』として聴ける癒しの音楽が詰っています。このCDに興味を持った方、popsに飽きてきた方、是非是非聴いてみてください。
|