知る人ぞ知る少女漫画の名作。未完だが、四半世紀前の作品にもかかわらず、スケールの大きさ、画力のレベルの高さは驚嘆に値する。登場人物名にはさすがに時代を感じてしまうが、20年以上の長い年月に渡ってコアのファンをひきつけておく吸引力はさすが。 物語は16世紀末の宗教戦争を題材に、海賊、インカの秘宝、ジプシーに泥棒、王侯の隠し子、男装の少女など、冒険小説のアイテムをこれでもかというように詰め込んで豪華この上ない。同時代のベルばらに比べてけれん味があるところも却って魅力的だった。 何度も再開が報じられ、そのたびにファンはやきもきする羽目に。私も20年ほど前に購入したコミックを持っているのだが、今回未発表ネームがついているというだけの理由で6巻を購入してしまった。十数年前にも再開のうわさを聞きつけ、本屋に日参した覚えがある。作者は大風呂敷を広げすぎて収拾がつかなくなったのではないかという気もするし、今となっては再開されても画風や作風が変わってしまうのではないかという悪い予感もあるが、それでも、続きが気になってしかたがない。
3曲ともいいけど特にNostalgiaはどストライクでした!
連載がこれからというところで途切れてしまっている長編。3部作の2部。舞台は16世紀のイギリスが中心。
大航海時代の後の宗教戦争のストーリーで、スコットランド女王メアリー・スチュワートとイングランド女王エリザベス1世が統治していたころ。とてもフィクションとは思えないほどの完成度。
このあたりから、スコットランドとイングランドの争いが本格的になり、1人でスコットランド王に謁見しようとした、イングランド側戦士のアーサーが囚われたり、彼を助け出そうと仲間の双子の兄妹がスコットランドへ向かったり、物語にスピード感が出て、一気に突き進んでいきます。
退位しても、まだイングランド王位への野望を持つメアリーと(この頃は幽閉されている)、旧教徒にも理解を示しながらも、各地で起こる反乱に手を焼くエリザベスの周りに、凄腕の戦士たちが集まり、あの手この手で戦況を有利に進めようと画策します。
このアイディアを1つ1つ考えていくだけでも、大変な作業ですが、これを毎週連載していっていたため、本当に骨が折れることだったと想像できます。この頃のマーガレットはホントにいい漫画ぞろいでした。
それに繊細な美しい絵柄が上手くマッチして、唯一無二の作品となっています。
「エースをねらえ」と同じ作者のかたですが、ここまで全く違う話が描けるのはスゴイ。知名度では「エースをねらえ」の方が上だと思われますが(男性にも藤堂さんに憧れてテニスを始めたかたも多いので)、話の壮大さではこちらでしょう。
海賊漫画では、今は「ワンピース」なども有名ですけど、これはその20年以上前ですからね。それでいて未だ完結していない。今後、連載が再開できるようになれるかはわかりませんが、下手な大河ドラマなど真っ青です。
これから戦況的に徐々に不利になるであろう、旧教徒の紅蜥蜴(女王メアリーと因縁がある)とロレンツォ(こちらも旧教徒ながら、新教徒に手を貸している)の関係がどうなっていくのか?一番興味がそそられます。
山本先生には万全の体調で復帰してくださることを願っております。この続きが読めることを期待して。
74年発表、ELOの4th『エルドラド』。
自前のストリングス・セクションに加え、本物のオーケストラを動員して作られた作品。そのため、音はさらに厚みを増し、“黄金郷”をテーマにした壮大な物語に深みを加えています。トータル・アルバムとしての完成度が非常に高く、そういった意味ではプログレ的にも思えますが、ジェフ・リンによるビートルズにも似たポップなメロディは聴く者を選びません。アルバム通して聴くべき作品ですが、個々の楽曲も魅力的です。
黄金郷を捜し求める夢想家の旅立ちを告げる「序曲」。ジェフ・リンらしい感動的なバラード「見果てぬ想い」。ファンタジックでコミカルな展開が面白い「ボーイ・ブルーの帰還」。エレキ・ギターのイントロがシリアスなムードを演出する「ラレドの嵐」。虚しさと孤独感に満ちた歌詞が切ない「偉大なる支配者」。イケイケのロック・ナンバー「ト長調の幻想」。クライマックスを飾るドラマティックな名曲「エルドラド」。アンコール的な色合いを持つラスト・ナンバー「終曲」。
ストーリー仕立ての歌詞や曲を挟んでのフレーズのリプライズなど、プログレ的な要素を多く含む、アルバム全体に渡って統一されたコンセプト・アルバムです。“プログレ”という言葉を使うと敬遠しがちの方もいると思いますが、とても聴きやすいので誰でも気軽に楽しめる作品です。本作を最高傑作に挙げるファンも少なくありません。
ボーナス・トラックとして、「序曲」「見果てぬ想い」「ラレドの嵐」「ノーバディズ・チャイルド」「エルドラド」「終曲」のフレーズをメドレーで繋いだインスト・ナンバー「エルドラド」と1分弱のデモ・トラック「ダーク・シティ」の2曲が収録されています。8分にも及ぶ「エルドラド」はかなり聴き応えがあります。紙ジャケはごく普通のE式シングルジャケで、内袋付き。ただし、音源は2001年マスターなので、その点にはご注意を。
確か2008年の発売なので時代遅れ感は否めません。例えばUSB3.0が無かったりとか青色LEDが無かったりとか。
ですがそれでもなおユニーク。こういうケースは他にありません。今のうちにと思って買いました。
以下気になった点を。
・中はせまいです。電源はプラグインタイプの方がエアフロー的にも良さそうです。あと私はmicroATXのマザボを使ってますがATXのを付けるには少し窮屈になるかもしれません。あと薄いです。大きなグラボを取り付けるには不向きかと思います。
・正面ベイはDVD用の5インチが一つだけです。ベイアクセサリーを使うには不便です。5インチベイをどうこうしようと思ったら正面のベゼルをハズした方が良さそうです。後々、改造しようかと思ってます。
・ディスプレイの取り付けは良好です。ただ左右の角度調整は出来ないので机の端においてディスプレイだけ斜めに・・・というのは出来ないですね。本体ごと斜めに据えないといけません。複数ディスプレイを使わない場合はなんの問題もありませんが。
といった具合ですかね。
いじりがいがあることも含め満足してます。
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