最近はカサドシュの評価が特に日本では低いのでしょうか?ベートーヴェンはあまりに軽快なのが「らしくない」と思われているのでしょうか?
ソリストとしても巨匠ともいえるカサドシュは、モーツァルトで最も人気があるようですが、個人的には、ご当地フランス物はエスプリの香り漂う名演奏が多数ありますし、ベートーヴェンでも素晴らしい演奏を見せます。このディスクを見て改めて感心したのが、伴奏者(この曲の場合は伴奏というと怒られそうですが)としてのアンサンブル能力の高さです。変幻自在のクロイツェル・ソナタは必見必聴。音には色彩感と遊び後ごろに満ちているのに、淡々と演奏しているところがエスプリ???
お薦めです!
「20世紀の大ピアニストたち」シリーズ第4回に登場するのは、1970年に46才で急死した、鬼才とも呼ばれるサンソン・フランソワです。私もピアノをたしなみますが、中学2年でベートーヴェンの3大ピアノソナタの廉価版をたまたま購入したのがサンソン・フランソワとの出会いでした。それ以降、ショパン、ドビュッシー、ラベルの演奏は基本的にサンソン・フランソワのLP・CDを基本に購入するようになりました。ホロヴィッツのピアノの弦が切れるかのような演奏も良し、アルゲリッチの素晴らしく早いテンポと比類ないテクニックも良いのですが、コルトーに続くフランスの古きよき時代の最後を飾るのは、サンソン・フランソワをおいては他にありません。近年の正確なピアノテクニックを競う演奏ではなく、即興的なショパンのテンポルバート、聴く者を唖然とさせるエチュード、もう何も言葉のでないポロネーズ、自由闊達なショパンに対して、何故か非常にまじめに模範的な演奏を残しているドビュッシーとラヴェル、20世紀が生んだ4番目ではなく1番目のショパン演奏家だと私は思います。この雑誌が絶版になる前に、注文されることをお勧めします。フランソワの残した貴重な言葉も載せられています。サンソン・フランソワという演奏家の人間像に迫る特集です。
解説によるとフランソワが亡くなったのは40半ば。とするとこの写真は40代? とは到底思えぬ重厚さがあらわれています。てっきり還暦はとっくに迎えたピアニストと思っていたので。
フランソワサンソンの音楽に関して他の方のレビューにもありましたが、大胆かつ繊細。まさにこの言葉がぴったりです。 特にこのCDの中では「水の戯れ」を聞くと才能の違いに神を恨むほどです。
楽譜を自分のものにして演奏する、そんな天才肌の音楽家は少なくなりました。 音楽家だけでなくどの分野においても今の時代、天才は少なくなりました。 天才として生まれても生きにくい時代のような気もします。
彼もそんな一人でした。死因もアルコール中毒と言われています。彼のような天才肌の職人のようなピアニストは例え長生きしたとしても、今のような時代は辛かったでしょう。
確認のためですが、音源はいくらリマスターしたと言っても格段に向上されるわけではありません。その点を十分踏まえた上で、「フランスの天才」に触れていただきたいです。
手持ちのCDと結構重なっていますが、この値段で買えるならと注文しました。演奏はもちろん定番でフランソワファンにはたまらないでしょう。
異教的な美しさ、とツイッターで評した方がいた。
意味は分からないが、感覚は分かる。
異常で異様な美の境地が連綿と繰り広げられる。
版画などはリヒテルはもちろん、その他すべてのピアニストを軽く越えている。 と思う。あ、でも全部をきいたことはないわ。←それはええねん。
ベルガマスクの前奏曲は少年時代に好きだったな〜。
けどホントは版画のほうがすごい。
ドビュッシーのピークであり、すべてのピアノ曲の頂点だと思う。
サンソンフランソワのショパンは感心したことがないが、サンソンフランソワのドビュッシーはカンペキだと思う。
まあフランソワも僕なんかに感心してもらわなくていいと思うが。
それにしても、サンソンフランソワってだれですか?
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