2000年7月の発行であるため、その後のゼロ金利解除と量的緩和政策は前提とされていないが、主要な論点がコンパクトにまとまっており、立場の異なる考え方を比較して理解しやすい。金融政策をめぐる議論に興味を持った人が更に理解を深めようとするきっかけにも好適。冒頭の岩田氏のコメント(当時の背景と各論文の概要について)で全体を把握しやすいことも良い。
仕事柄ローン電卓必須で、 こちらを3代目リピートしています。 ボタンもおしやすく、薄型なところがとても気に入っています。 もちろん、ローン電卓として十分使えます。
正直なところ、他に使いやすいメーカーさんのローン電卓があるのですが、 以前、アマゾンで2500円くらいで購入できていたので 定価からの割引率に惚れて、りピ買いしておりました。
3代目がそろそろ寿命を迎えそうだったので、 (スーツのポケットに直接入れているせいか、壊れやすいのですが、 これはメーカーでなく私が悪いのでは、と思っております。) あらかじめストックしておこうと購入しようと思ったら、 値上がりしておりました・・・・orz
うーん。 この値段なら、他のメーカーも候補対象で探してみようかな、 というところです。
商品は全然悪くないのですし、やはり割引率も値上がりしたとは言いつつ コストパフォーマンス的にお得だと思いますので評価はちょっと高めの★4つで。
教科書と考えれば、たしかにわかりやすい本だと思いますが、
テレビで見る池上さんの解説のように、
「へ〜、そうだったんだ〜」という感覚はあまり持てず、
そういう意味では、期待ハズレでした。
評価の高い池上さんの他の本でも同じ感想を持ったので、
単に私にマッチしないだけなのだと思います。
本書は終身雇用、年功序列という旧来の経営スタイルが廃れ、就労所得が頭打ちとなってしまった感のある現在の日本において、より多くの人が関心を持ち、それ故にこれ程のベストセラーとなり読まれたのであろう
たしかに著者がいうように不労所得によって、いわばお金にも働いてもらうというのは、現状からいえば必要不可欠であるし、またその不労所得を得るためにファイナンシャル・リテラシーを身につけていなければならないというのは異論を挟む余地のないことである
しかし、私には本書を手放しで誉めそやすことはどうしても憚られる
著者は労働者が働くさまを”ラット・レース”と呼んでいる
私はそういう考え方もあるだろうと頭では思ったが、胸糞悪い気分になったこともまた事実である
著者の考え方は現実を捕らえたものであることは認めるが、一面的に過ぎると思う
多くの人が起業家を目指すことは結構であるが、その起業家の下に集う労働者なくして成立しないものであることは当然である(ITビジネスに人はいらないというのは甘い考えである)
それを起業家でもある著者自身が”ラット・レース”とともすれば揶揄するような発言をするのは不愉快に感じる
私は本書が正しく読まれる限りにおいては一読を薦めたい
ただし、金融の早期教育などと銘打って小・中学生に読ませることには断じて反対である
というのは、批判的な読書の仕方が養われていない段階で本書のような類の書籍を読めば、書いてある内容を鵜呑みにしてしまう可能性が高いからである
私はこの国にこれ以上拝金主義者が増えることを望まない
新しく身につけるべき技能がある一方で決して失ってはならない価値観があるのではないだろうか
you tubeに"money as debt"(「借金としての金」)というお金の本質に迫ったドキュメンタリーがアップされてます(Paul Grignon制作)。
阿部芳裕さんが日本語訳を付けて下さっており、大変分かりやすいものとなってますので、本書とあわせて
多くの人に見てもらいたいと思います。
現在、ベーシックインカムが流行してますが、様々な論者のうちで、阿部氏と同じく通貨改革の観点から
社会信用論を展開し、社会配当論を展開している論者に、クリフォード・ヒュー・ダグラスがいます。ケインズ
をして「文明の未来はマルクスかダグラスが握っている、そして私はマルクスは嫌いだ」と言わしめた
「異端の経済学者」です(ダグラスについては、関廣野さんによるベーシックインカム研究会の講演録を
通じて知ることができます。BI研究会のホームページにアップされてます)。この本も、決して一過性のものではなく、
20世紀を通じた通貨改革論の延長線上に位置づけられるべきと思われます。
本書にあるロスチャイルド云々についての陰謀論的な議論は、評価が分かれるかもしれません。
ただし、毎日お金を使っていながら、大多数の人たちはお金の本質を知らない(知らされていない)
ことは事実であり、マスメディアから教育に至るまで、この話題はタブー視され、隠蔽されていることは事実でしょう。
「人間の顔をした資本主義」を私たちの手に取り戻すために、本書を例とする通貨制度改革論がより広まることを切望します。
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