1970年代のアナログ録音で、80年代のデジタル録音盤ではありませんが、音質はよく、入門用としてよいと思います。ただ、クライバー盤の輸入盤 も高くないので、手に入るならこちらの方がよいかもしれません。
この演奏が収録された、1970年代のベートーヴェン交響曲全集の輸入盤 も3000以下で買えます。
クラシック初心者もベートーヴェン交響曲全集は、一つは持っていて損はないと思いますので(何しろポピュラーアルバム一枚分の値ですから)、どうせならこちらを買ってもよいのではないでしょうか。
『無常という事』の最後にある、現代人が見失った「常なるもの」とは何なのか。これを理解するために何度も読み返しています。本文の記述によれば、常なるもの=変わらないものは、過去あるいは歴史です。これに対して無常とは人間の置かれる一種の動物的状態であると表現されています。
「思い出が、僕らを一種の動物である事から救うのだ。記憶するだけではいけないのだろう。思い出さなくてはいけないのだろう。」
「上手に思い出す事は非常に難しい。だが、それが、過去から未来に向かって飴の様に延びた時間という蒼ざめた思想(僕にはそれは現代に於ける最大の妄想と思われるが)から逃れる唯一の本当に有効なやり方の様に思える。」
この上手に思い出す例として、冒頭に書かれた「一言芳談抄」のなま女房の文章を比叡山で思い出した時の感覚が語られています。
「僕は、ただある充ち足りた時間があった事を思い出しているだけだ。自分が生きている証拠だけが充満し、その一つ一つがはっきりとわかっている様な時間が。」
こう読んでくると、「常なるもの」は何かと問うのではなく、「常なるものを見失った」とはどういう状態かと問う方が答えを見つけやすい気がしてきます。歴史や自分の生きてきた過去を見失って、刹那的に今を生きている現代人の状態を言っているのでしょう。これで正しいのかどうか自信はない。難問です。
最初の一枚として買うのなら、フルトヴェングラーの歴史的名演を買うよりも
こちらを買う方がいいと思う。
音質、演奏何をとっても悪い部分がない。
前回の出産時にモーツアルトの胎教CDを聞いていたのですが、 躍動的な曲が多くあまりリラックスできず、なかなか聞く気になれませんでした。 そこで今回は聞いていて気持ちの良い優しい感じのCDを探していましたが、 こちらはぴったりでした。誰でも一度は耳にした事があるような名曲ばかりで 、普段は全くクラッシックを聞かない私でも楽しく聞く事ができ、 朝食の時や家事の最中にかけています。気分や好みに合わせて 5パターンのCDの中から選べるので、元気なときにはモーツアルトを聞いたり、 寝る前にはおやすみクラッシックにしたりと変えられるのもよいと思います。 おすすめです。
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