今回は前巻よりほんのりお色気度がアップしています。
特に巻頭で一部カラーのポン貴花田さん、甘詰留太さん、吉富昭二さん、そしていつもは色気より笑いの六道神士さん作品に顕著です。
性転換や異性装を第二次性徴前後の少年達、特に幼馴染に絡ませたバカでエロながら胸を打つ作品から、仮想空間や未来のクローニング技術を題材としたSFまで、内容はバラエティに富んでおり、アンソロジーとしてもかなり高レベルな面白さです。
連作短編で世界観とキャラクターを継承しながらも殆どが一話読み切り形式なので初めて読まれる方も余り抵抗が無いと思います。
それにしてもおりもとみまなさん作品の性転換してもやる事が変わらない愛すべき愚かさと、本誌で連載デビューを果たしてもう直ぐ単行本も出る春夏秋冬鈴(ひととせりん)さんの風流なペンネームは素晴らしいですね。
新登場のマサオさん、センターオールカラーで連載開始の長月みそかさんの漫画も大いに読み応えが有ります。
読後感が良く美しい絵の作家さんが多いお薦めアンソロジーです。但しご家族やお友達の前で読むのは様子を見てからにしましょう。
茜新社系「LO」を中心に、中学生を題材にしたエロものを描いていた長月みそかがきらら系で連載をはじめていた。
3人の少女を中心に繰り広げられる、中学生日記。学校行事はもちろん、普段の日常生活も丁寧に拾っていて、懐かしい気持ちと共に、あの頃の仲間とまた何かしてみたいなと思う何かを感じさせる作品である。
萌え4コマ誌である事から、当然コトに及ばない分(露骨で失礼)、ネタで勝負しないといけないという気負いが最初の頃はあったものの、ちょっとしたことでドキドキしていた、中学生の頃の甘苦い、寸止め感の漂う雰囲気(何)が十分に感じられるのである。
表紙絵と中身は同じで安心です。
絵がかわいいし、作中安定(突然リアルやデフォルメにならない)してます。
さりげない所、手とか凄くうまいです。なので、イラストっぽい漫画を読みたい方は好感もてるかも。
個人的に星5です。 出てくる男の子も女の子同様かわいいです。
話にハマって読んでいると、Hシーンであぁエロ漫画だったなと思い出す感じです。
エロはソフトです。 過激な成人向け漫画を避けたい方(初めての方)にオススメ。 ある意味、女性の方が好むかも知れません。
『HRほ〜むる〜む』で私の心を見事に打ち抜いてくれた長月みそかが『少女性の追求」をテーマに描いたマンガの第2巻。
長月みそかはロリータH系のマンガも描いていますが、この『少女素数』にはロリータHな要素はまったくありません。
というより、あえて『性的』なものを極力排除して、ローティーンの少女が持つ妖精的な部分(妖精は多分に悪戯好きでもありますが)を純粋培養して作られた作品なんですよね。
だからでしょうか、この作品には悪意を持った女の子が一人も登場しません。
そういう意味では現実的な物語ではありませんが、だからといってその部分をもってこの作品を非難するのは大間違いです。
だってこれはあくまでも『フェアリー・テール』なのだから。
とはいえ、私個人的には桐生さんのファンなんですけれどね。
季刊となって第2弾となりますが、連載・掲載陣も大分一定して来て、新掲載はセンターパートのオールカラー漫画の長月みそかさんだけとなっております。
連載が13作家中9作を占めており、一部続けて読んでいないと判り難い話も有りますが、TSや女装を抜きにしてもエロチックで達者な絵の作家が多く、鬱展開の漫画が全くなく良く出来た本だと思います。
今回は甘詰留太さんが、登場人物の年齢層を小学生高学年に下げ、性転換にもう一つのフェチ要素を加える意欲作を発表しておられます。
後、創刊号から皆勤のおりもとみまなさんは今回も完全読み切りで、本シリーズを続けて読んでいるとどうしても慣れてしまう性転換に対する反応をリセットし、新鮮な驚きと大いなる動揺をもって迷走する女性主人公を見事に描いています。
後の掲載陣も好調です。
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