みなさんの評判の「号泣」はしませんでした。
実のところ、涙がポロリまではいかなかったです。
でも、涙がこぼれ落ちなくても面白い作品は多々あります。
それが、この本だと思います。
青春劇としての小説としては、くすぐった過ぎず
調度よい具合に胸に飛び込んでくるパズルのピースのようで心地よかったです。
アイデアがすばらしく、また、日記という形式でありながら却って情景がよく浮かび上がり
作家の思うがままに読者は誘導されていったと思います。
これを、演者同士が決して顔を合わせることのない舞台劇にしてくだされば…楽しいだろうと思いました。
例えば舞台の上手下手にひとりずつ立ちライティングで切り替えながらモノローグとして上演してみてはいかがでしょうか。
最後に、星三つとさせていただいたのは、自分自身がちょっと「号泣」したかったのでちょっと違ったかな…と。
それだけです。作品が悪いという意味ではありません。
小林泰三先生の本は基本的にすべて読んでいますが、
個人的に酔歩する男が最高傑作だと思っています。
表題作の玩具修理者ももちろん面白いんですが、
酔歩する男の恐怖は新しい恐怖でした。
登場人物は基本的に3人で3人だけで世界が完結している恐怖です。
ホラー好きでなくても楽しめる作品ですのでぜひお手に取ってみてください。
きっとお気に入りの本になると思います。
思考とは、「頭のなかでの、一人しゃべり」だった。
思考というと立派な感じがするが、実際は、あーでもないこーでもないと、大したことのないことを頭の中で、ずーっと独り言を言っているだけなのだ。
そうなれば、思考とは、ただのノイズなのかもしれない。
ノイズならば、除去する必要がある。
よく、「考えるな、感じろ」と言われることがある。
でも、「考えない」ということは、それなりの訓練が必要だったのだ。本書では、それについてやさしく書かれている。
仏教では、瞑想を行うが、それがまさに「考えない訓練」だったとは、知らなかった。
とても奥の深いことを、わかりやすく書いてあるいい本です。
瞑想に興味のある人にもぜひ!
「決定盤 懐かしの童謡 」と合わせて購入。
2歳の娘に昔ながらの歌を聴かせたくて。どちらか一方だけでよかったかなあとも思いましたが、娘が気に入り繰り返し聴いているので価値あったかなあと思います。
すぐに歌詞を覚えて0才の妹と一緒に体をゆすって歌っているのを見ると癒されます。
購入の決め手はジャケットのレトロ感あふれるイラストと曲目の多さ。
作者のゲームに対する思いがつづられた本。 とりあげられているのは、ファミコンやMSXといった往年のゲームから、PS2など比較的最近のゲームもあり、かなり幅広いラインナップになっている。
どのゲームについても、ベタほめもしなければ、ボロクソに酷評してもいないので、その点は読みやすかった。 文章のところどころに独りツッコミが入るのが、ちょっと難点。なくても面白いのに。あと参考資料(?)のゲーム画面写真が見えにくかった。 しかしながら、ときメモのガールズサイド(!)をプレイした感想だけでも充分に読む価値はあると思う。ファミコン世代の男の人だけでなく、若い女の子にもオススメの本です。
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