安心して聴ける上手いピアニストです。 96年に発売されたものの再プレスですが、96年に発売されたものが9万円近い価格で取引されていることを考えてもお得な一枚です。 日本を拠点に活動されていますが、このようなすばらしいピアニストが日本におられると言うだけで幸福に感じます。 選曲もすばらしくファリアなどゾクゾクしました。
長らく中古しかなく、しかもその中古が1万円以上もしていたとんでもない事態が、今回の再発で終焉したのは、ありがたい。日本コロムビア様に感謝!。このCDは、めったに誰も弾かないケッヘル1〜5番から、モーツァルト最晩年のケッヘル616番まで計10曲12トラックが収録されている。そのねらいは、何か?。
そもそも、これまでのモーツァルトのピアノ曲の演奏は、それぞれ演奏者個人の音楽性が表現されるものが多く、それはそれで悪いことではなかった。ギーゼキングの澄明玲瓏な世界、アニー・フィッシャーの協奏曲23番、グルダの協奏曲27番、リパッティのイ短調ソナタなどなど、今でもすばらしいと感じる。
イリーナ・メジューエワのモーツァルトの演奏は、というか彼女の場合どんな作曲家の曲の演奏でも(とりわけショパンが白眉)、楽譜の精読による、作曲家の内面の表出が主である。モーツァルトの演奏では、まず、そうやって捉えた様式感が前面に出る。その結果、非常に独特な、これまで聞いたことのないモーツァルトの曲になる(誰もが最初は違和感をおぼえるだろう)。でもそこに、モーツァルト自身の心が感じられるような雰囲気が、澄んだ、響きの美しい、雑味のない音とフレージングの中に横溢している。モーツァルトの音楽が、古典、ないし前古典の音であることが、よく伝わってくる演奏なのだ。
今風、現代風の、軽やかなモーツァルト演奏は、もう聴くべきではないのか、という気分にすらなってくる。
どうも、うまく書ききれたという納得感満足感がなくて、書いた本人がまだ全然すっきりしないが、今回はとりあえずこのへんでご勘弁を。
子供ピアノ発表会用の曲選びには最適! 演奏もきれいだし。 もちろん、子供用の曲ですが、プロが弾いているので、演奏は速いです。 特にイリーナさんが素直なきれいな演奏で子供に聞かせるのは良いと思います。 子供向けピアノのオムニバス盤では一番では、ないかなあ。
1949に1eが出版されて以来, 62年間で17回の改定を経た18e.
先人の知識の累積を手に入れることができると考えると, 安い買い物です.
(数年後に出る日本語訳は恐らく3万前後すると思います)
内科学の教科書としては唯一, 人から薦められます.
世界中で使用されていて, 特に母国語の医学書がないような国では原書で用いられているからか、英語は読みやすいです.
全体としては膨大ですが、各項目の量は適切で, 1 Chにつき大体20, 30分程度で読めます.
項目が多すぎるせいか目次は結構雑なので, 体系的に学ぶというよりは辞書的な使用法が主になりますが, 的を絞れば通読も無理ではないと思います.
各科の専門書には敵わないところは当然あるので, 教科書という域は脱しません.
対象読者も, 内科医が専門外のことで調べたり, あとはGPやスーパーローテ/ポリクリ中の研修医/学生でしょうか.
持ち歩きには向きません: 大きく重いうえ, 分冊間での参照とかあるので2冊一緒に用意しておきたいです.
各部の色分けなんかは17eのほうがきれいだったと思いますが, これは見た目の問題ですし人それぞれですね.
Rx部全体に黄色い網掛けが入っているなど、アクセスのし易さは向上しています.
DVDは何個か見ましたが, 実技はNEJMのビデオ講座のイメージです.
内科疾患で外科的治療もある場合, もう少し触れていてほしいと感じたことはあります.
本棚で眠らせないようなるべく頻繁に参照するようにしています.
メンデルスゾーンなんて、長年ばかにしていた作曲家の曲を、ここまで美しく格調高く、一音一指の妥協/手抜きもなく、ゆるぎない構造感で形作れるこのピアニストは、とんでもない偉才だ。すばらしい。2009〜2010年録音の一連のショパンも、背筋がぞぞっとして、慄然とするぐらい、すごい。ベートーヴェンなみの、大きく堂々たる構造感。ショパンをクラシック界の演歌だと思っていた人(私も!)は、目(耳)からウロコをすべてこそぎ落とされるだろう。近年の録音をぜひ、Amazonからも発売してほしい(これはAmazonへのお願い)。
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