「フランケンシュタイン」とは怪物の名ではなく、その創造主ということを明確にし、更には原作とは異なり「狂気の科学者」のイメージを定着させた作品です。それゆえ、シリーズ毎に新たな挑戦をし続けるので行動の自由度があり、制限の多いドラキュラものに対して最終作まで高い質を維持し続けた記念すべき1作で、怪物よりも博士の方が恐ろしさを感じます。現在の目で見ればスローテンポですが、男爵がまともな学徒から未知に対する過剰な探究心から正邪の区別も顧みず研究に没頭していき、「狂気の科学者」になっていくカッシングの演技は素晴く、現在のCG中心に対して、手造り、演技、演出が前面に出て好感が持てます。
戦後の怪奇映画の旗手だったイギリスはハマープロの代表シリーズはクリストファー・リー主演のドラキュラシリーズ、そしてピーター・カッシング主演のフランケンシュタインシリーズだった。 この「フランケンシュタイン死美人の復讐」はフランケンシュタインシリーズの第4作目で、怪物が登場しない異色作としてもファンの間で人気の高い作品である。 ハマーのフランケンシュタインシリーズは怪物の存在よりも、生命創造に執念で挑むフランケンシュタイン男爵(ピーター・カッシング)の人物像に重きを置いており、それがピーター・カッシングの格調高い演技と相まって大きな魅力を作り上げている。この作品はそんなハマープロ・フランケンシュタインシリーズの魅力が最大限に生かされたもので、フランケンシュタイン男爵の蘇生実験と、それにまつわる死から蘇った悲しい美女の復讐物語である。 死美人クリスティーナ(スーザン・デンバーグ)の美しさもこの映画の魅力の一つ。 ジェームズ・バーナード作曲の主題曲”クリスティーナのテーマ”はハマーホラー音楽の名曲の一つ。
1970年代に東宝レコードからリリースしていた
「SF映画の世界」は、東宝特撮映画のBGMに加え
曲間に映画のワンシーンからの抜き出しシーン(もちろん音声のみ)が
入っているのがすごく良かった。
地球防衛軍では「確信を得てからでは遅すぎる事もある」や
「グッドニュース、グッドニュース、皆サーン、ヨリコンデ下サーイ、
アッタラシ、キッカイデス」
等、映画を見たことが無くても、その映像を写真から想像して楽しんでいたのです。
このCDには、そういう音声抜き出しは残念ながら無いのですが
その分、収録曲が増えており
伊福部昭 好きには、たまらないベスト盤と言っていいでしょう。
しかも、音声を若干聴きやすく加工してあり、疑似ステレオにもなっています。
なおかつ、それが原盤を壊すようにはなっていないので好感が持てます。
これを聴いた後は、東宝レコード盤は、音がこもって聞こえるぐらいです。
ハマープロダクションホラー映画第一弾記念するべき作品。B級映画と呼ばれていたが、実は一級品であります。アメリカは、プライドが高くユニバーサル映画のイギリス版リメークとして、コケ落としたが、真実は違うのである。 配給元のユニバーサル映画会社は当時TVブームで倒産寸前でした。が、この作品により、フランケンシュタイン及びドラキュラシリーズは、クリストファー・リー、ピーター・カッシングのコンビにより、大ヒット、ユニバーサル映画会社は蘇りました。オリジナル以上の恐怖を提供出来たのである。この作品は、人間の心の弱さ、高慢さを一体の人造人間という形で表現している。本質的に怖いのである。CGではなく、手作りの結晶です。一度は見る価値あり。
「フランケンシュタイン」とは怪物の名ではなく、その創造主ということを明確にし、更には原作とは異なり「狂気の科学者」のイメージを定着させた作品です。それゆえ、シリーズ毎に新たな挑戦をし続けるので行動の自由度があり、制限の多いドラキュラものに対して最終作まで高い質を維持し続けた記念すべき1作で、怪物よりも博士の方が恐ろしさを感じます。現在の目で見ればスローテンポですが、男爵がまともな学徒から未知に対する過剰な探究心から正邪の区別も顧みず研究に没頭していき、「狂気の科学者」になっていくカッシングの演技は素晴く、現在のCG中心に対して、手造り、演技、演出が前面に出て好感が持てます。
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