もう微積なんて忘れてしまったが…という方が居られたとする。さらにその方がひょんなことからもう一度微積をやってみようかな、という気になったとしよう。本書はそのような方に是非お勧めしたい一冊なのである。
実数論から始まるガッチリとした微積分をやるというのも一つの道であるが、むしろその使われ方を通じて微積分を理解したいと思っている方もいらっしゃるだろう。本書はそのような要望に応える。特に経済学部での講義が元になっているだけに、多くの例や演習問題が経済学等で扱われる社会現象から題材を採られている。だがそのような例を用いているとは言え、本書は現象のモデルを立て、それを微積分を用いて解析し、将来の予言を行うという近代科学の精神を同時に説いている書物なのだ。
例えば本書の第5章の冒頭、微分方程式の初期値問題を解く3つのステップが次の簡潔な言葉で表現されている。(i)始めはこうだった、(ii)今はこうである、(iii)将来はこうなるだろう。この言葉は微分方程式の考え方を表現する言葉として実に警抜なものだと思う。
一変数関数に題材は限られているとはいえ微積分の基本事項の解説は詳しい。特に解析学で重要となる近似の考え方は様々な例を用い計算まで含めて述べられている。また差分法を述べた第2章の中に補間法の説明が詳しくなされているのも嬉しい。微分・積分法と差分・和分法を同じウエイトで述べているのも他書に無い本書の特徴であろう。さらに、第3章の初等関数を述べた章では、1/xの不定積分で対数関数を定義しその逆関数として指数関数を定義する方法が丁寧に述べられている。お話だけでは無く計算まできっちり書かれた、3名の数学者の手による大変な労作であると思う。森毅「現代の古典解析」及び山口昌哉「数学がわかるということ」と併読されるならば微積分学に対して理論・応用の両面からより深い理解が得られるだろう。多くの方にお勧めできる、とても読み応えのある書物である。
私はインテリジェンスという分野については、その存在も含めてまともに考えたこともなかった。事前の知識もなく対談の詳細の内容を十二分に味わえたわけではないが、そんな私と同じタイプの人でも本書で学べる趣旨は、1.まずこういう分野があるという事実、2.そしてそれがすごく国益にとって重要であること、3.英米などに比べ日本がインテリジェンスの分野で立ち遅れていること、4.しかしきちんと人材を育てさえすれば、遠からずこの分野でも一流の国になる底力があること、などである。
国民のほとんどは直接タッチする分野ではないが、国民がその必要性の認識を高めることは、国の根幹にいる人のインテリジェンスへの意識を高める後押しになるという点で意義深いし、本書はそれに一定の貢献をしていると思う。またこれだけインテリジェンスをクールなものに描くと(いや実際、尊敬措くあたわざる、クールの最上級の分野だと思うが)、若い読者の中からインテリジェンス志願者が出てもおかしくない。この二人のことだ、こうしたことすべて狙わずにやるわけないんだろうネ。
このCDを聴いていると、絵本を見た時の様なほのぼのとした気持ちになります。 特に、小さな子供と一緒に聴くのには最適だと思います。
有斐閣の法律学小辞典と迷ったが、こちらにした。 理由は、 1.項目数がこちらの方が多いため。 2.参照?が付いていて検索に便利なため。 3.法律の周辺知識的なこともあり、特に実務で使う場合便利なため。 但し、以下の点は見直しをお願いしたい。 1.法律学小辞典の方が、例が挙がっているように思われるため、具体的イメージはつかみやすい。 2.これは発行時期の問題だが、法律学小辞典の方が、新しい(これは追録をもらえるなら関係ないと思うが、購入した分には追録の葉書は入ってなかった) 以上、実務で使われる方や、中級以上の方は、こちらの方がいいと思われる。
りりィの「風のいたみ」が聴きたくて聴きたくて・・・20数年待ち続けて、やっとCD化されました。小学生の頃、何度かエアチェックのチャンスがありながらコトゴトク失敗し、それ以来聴いていなかったので感激です。よくあることですが、SP版で発売されてLPに収録されなかった曲はなかなか復刻されなかったりするんですよね~。TWINBESTにも収録されていなかった時は心底がっかりしたもんでした。同様に「私は泣いています」も未だSP版バージョンでないのが残念です。また、このCDにはフェミニンのCMで使われていた「綺麗になりたい」も収録されていて、曲名も判らなくなっていたのに思いがけず出会えて感激でした。と言うわけで、私的には超お勧めのCDでまさにGOLDEN・BESTです。
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