30人の著者による珍しい本。
なこかのコンピレーション・アルバムみたいです。
非常に短い様々な作品が集まっていて、まるでカタログのようにそれぞれの作家の持ち味がわかります。
知らない作家に触れることができるし、ひとつひとつがとても短いので、読書につきものの“疲れ”がないです。
もっとこういった短い短い小説があってもいいと思います。
続編、出ないかな
東京、杉並区阿佐ヶ谷を舞台にした、ある意味中央線気質な映画。
クサいなあと思う台詞でも、後々効いてくるから不思議です。
さらにクサいと思う演奏シーンも、かなり効いてくる。
昭和と平成の間を行き来するような、あったようでなかった不思議なトーンの映画。
いわゆるショートショートが30編、どれも10ページ前後で気軽に読める。
短いだけに、ストーリーにメリハリをつけるのがかえって難しそう。
「これは」と印象に残ったものをいくつか。
落合恵子『探偵ごっこ』。公園に行くおじいちゃんを探偵ごっこで、こっそり尾行する孫。ほのぼのとした結末。
高橋三千綱『相合傘』。ある雨の日の出来事、その後の中年男の寂寥感。
小沢章友『死の天使』。研修中の看護師が壁に貼っていく手作りカレンダー。本格ミステリに匹敵するショートショート。
若様が、常人とは違う何か大きな器がある人物のように感じられ、 非情にかっこよさを感じました。 若様周辺の人物たちも個性的で、読後感のよい時代小説で楽しめました。
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