本書は、ソフトバンク創業者・孫正義氏の伝記である。生い立ちからボーダフォン買収までが描かれている。それ以降の活躍について知りたい方は、最近、話題になった『あんぽん』しかり後発の伝記があるので、そちらを読まれるといいだろう。
本書の特徴は、その文章のうまさにある。とにかく、読ませる。確かに、孫氏の人生そのものがドラマチックではあるが、「物語」として、とても面白く構成されている。たとえばp.220。孫氏は技術者である筒井多圭志氏に惚れ込んでいたが、同僚の技術者は彼の才能を理解できず、対立していた。そこで孫氏は言う。「わかった。そこまで意見が食いちがったのか。おまえら全員やめろ。おれは筒井ひとり取る、かまわん」。自分が筒井氏の立場であれば、これほど嬉しい言葉はないだろう。本書には感動的なエピソードが散りばめられている。
もっとも、本書は存命中の人物の伝記であり、過分に英雄視して描いている点については、差し引いて考えなければいけない。孫氏を信用できるかどうかは、自分自身と孫氏との交流の中で判断すべきことだ。本書によって予断を抱き損を被ったとしても、それは(厳しいが)その人が悪いということだ。本書はあくまで「物語」に過ぎない。そこに慎重になれるのなら、本書はとても面白い。
本書の記述には、その場にいなかった人には分かり得ないような描写も散見され、胡散臭さはある。だが、大枠ではよくまとまっている。孫氏は謎の多いイメージが長い間、先行していたが、彼を信用する人は日に日に増えてきている。それは、本書のような伝記が果たした部分も大きいだろう。存命中の人物であるだけに、慎重な態度も意識しておきたい。
1ページごとに話題がどんどん変わっていきます。それだけ、レイ・クロック氏はいろんな経験を通して様々なことを考えてきたんですね。いろいろあって、マクドナルドに行き着いたのが52歳の時、決して早くはないです。そこに行くまでの経験がマクドナルド成長の原動力なんですね。翻って自分の人生、このままでいいのか、なんて考えることがありますが、自分の周りで起こることは全て必然であり無駄ではないということを、考えさせられます。単に、レイ・クロック氏のサクセスストーリーを客観的に楽しむことだけではなく、読者に勇気を与えてくれる素晴らしい内容だと思います。
とてもこれは被ってみると面白いでよよ。 精巧に作られてて感動しました。
ブレて良いことと良くないことを明確にする必要性を強く感じるとともに、 自分なりのこのような25文字の哲学のフレームワークとも 言えるものを持っているからこそ孫氏のブレない姿勢と有言実行の行動が 導き出せているのだと強く感じた。
このところ電力事業参入等で、「利権云々!」とまた妬みの嵐が 渦巻いているようですが、全体としては良くなればいいはず。 ADSLも固定電話も携帯も結局孫さんの存在が世界最先端かつ 最安値に近いサービスをもたらしている。
そのためにフレームワークともいえる25文字を心にあれば、 いつも原点に戻ることができる。
ジョブズの身近にいた人に丹念にインタビューを行ったもので、ジョブズの良い面も悪い面も取り上げてジョブズの真実に迫っています。NextSTEPの無惨な失敗がジョブズを変えたんですね。また、ゲイツの資金援助が無ければアップルの復活が無かったであろうことも語られます。
「彼らはオタクかヒッピーに大別される。ジョブズはヒッピーでウォズはオタクだ。ヒッピーは理想を掲げオタクが実現する。ヒッピーは女を知っているがオタクは知識だけ。そんな具合で2人はお互いが必要だった」 「あることに気づけば、人生は広がる。君の生活を形作っているのは、自分と同じ人間ということさ」 「人生というのは指を突っ込んだら反対側から何か飛び出すもの。つまり人生は変えられるんだ。それに気づくことだよ」 (スティーブ・ジョブズ)
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