横山やすし=1・「から騒ぎ」で鼻の頭を赤く塗り、水色のブレザーを着て女の子をどづく明石家さんま、2・太平サブローのモノマネというイメージが強い。 この本のすごいところは「何が『横山やすし』という人間を芸人とし,最後に孤独な死を遂げたか」というところに着目している。特に西川きよしさんが参院選に出馬し、当選してからの転落ぶりと、担当していた女性マネージャー(大谷由里子さん)に殴られてしまうというところをみると芸能界の恐ろしさを感じる。 笑いのカリスマだが実は孤独だったと言う姿に考えさせられた人も多い。さんまさんの笑い話も考えてみるといかにやっさんが孤独な人であるかを物語っている。 私は萩本欽一さんの「一度人気が落ちないと本当にいい仕事が出来ませんよ」という言葉に大同感。芸能界というのは挫折した人間ほど人のありがたみを知る。 しかし、横山やすしという芸人は一人で何かと戦い,孤独になった。考えさせられたのが彼の生い立ちの話で、飯島愛さん同様にすごいショックを受けた。 漫才ブームから25年になるが、この人は神話でもなく、伝説だと思う。
この作品の舞台となった(であろう)西成の荻之茶屋近くに住んだ事もあるコテコテの大阪人の私からみても、この作品のあそこで暮らす人たちの気風や街の空気感の再現は、見事としかいいようがありません。
この劇場版、またはTVシリーズが関西を中心に一世を風靡していた頃、私はチエの目線で見ていました。 そして四半世紀がたち、テツやヨシ江の世代となってこの作品を見返してみると、子供の頃には気付かなかった面白さやキャラクターの心の傷が感じ取る事が出来て、驚かされます。 この劇場版は一時間五十分。濃縮した世界観の中でも笑わせ、泣かせてくれますが、その中でも屈指の名シーンが親子三人で出掛けた遊園地帰りの電車でのシーンでした。 「水道の滴がペタペタ顔にあたってた... うちでも直せるやろか...」 人間の心の機微を繊細に描く、高畑演出の真骨頂です。
また、チエとテツの声を担当した中山千夏と西川のりおに関しては、本当にこの二人しか有り得なかった。 特に西川のりおの方は、どこをどう聴いても西川のりおの声なのに、劇中ではテツの声にしか思えないのが不思議です。
この劇場版の後TVシリーズが始まりますが、そのTVシリーズのプロローグともとれるこの劇場版『じゃりん子チエ』 まだ一度も観た事がない人でも、笑わされ、泣かされ、どっぷりハマる事は間違いないかと... ぜひご覧あれ。
「観たってや〜」
やっぱり名人ですねぇ。
平成の今見てもめっちゃ笑えます。
冒頭にB&Bとセントルイスの漫才も1本ずつ収録されてますがあの2組ってあんなに滑舌悪かったかなぁ。
セントルイスなんて噛みまくりです。
それに比べてやすきよは早口でしゃべっても全然噛みません。
そしてM−1優勝した笑飯で有名になったWボケWツッコミは30年以上前にやすきよがすでにやってます。
それも見事な呼吸で!
個人的な好みもありますがあのレベルの漫才を復活させるにはまだ10年かかりますかね。
このシリーズ集めよう!
何度見ても笑えるやすきよ漫才。 音声だけなのに当時の映像が浮かんできます。 やすきよならではの間合いやアドリブは今でも新鮮で楽しめます。
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