70年代に大阪で小学生だったら、1回は「チコタン」を耳にしているはず。 私も音楽の授業で初めて聞きました。最後の「アホー」の絶唱で大笑い。 でも一度聞いただけで確実に子どもの心をつかみます。こんな合唱曲はほかに知りません。
たしかに多くのサイトで言われるように「トラウマ」だの「暗黒」といった ネガティブな感想を持つ子どももいたでしょう。 でもそれ以上にこの歌詞に感動していつまでも心に残っているという、 ポジティブにとらえている人も多いのです。 ホールに児童の合唱を聞きに来た大人に、涙を流させることができるパワーをもつ、 すばらしい曲です。 最後の「アホー」で、いい大人が目をうるませることができるのです。
この曲は1回聞いたきり、とかネットで歌詞を読んだだけ、では本当の良さはわかりません。 合唱曲ですから、何回も歌いこんで初めてそのすばらしさが胸に染みます。 あるいは合唱する機会がないのなら、何回も聞きこんでください。 「チコタン」を上っ面だけで評価しないでください。
他のサイトではこの曲を否定的に書いている人があまりにも多く、 私の小学生時代にはむしろ感動した子のほうが圧倒的に多かったので、 つい長々と書きたくなった次第です。
子どもたちの生活や気持ちを歌った曲集。ほんわかしたものから、子どもたちの厳しい現実や心の内をダイレクトに歌い上げた曲もある。 チコタンに恋し、関西弁で自分の気持ちをぶつける「ぼく」やいじめをどうどうと正当化してしまう「わたし」、おせんべい食べるおねえさんをじっと観察する「ぼく」 演奏は子どもの歌声ながらも、笑いや緊張感に満ちており、大人も思わず微笑んだり、どきどきすることは間違いないだろう。子どもと大人一緒に聴くのもおすすめだ。ぜひ、一度味わってほしい合唱だ。
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