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仕事が速くなる プロの整理術 簡単に読める内容で、電脳アイテムを使って誰でも実践可能な整理法を伝道する本。
書いてることは単純なので実行して下さい。

編集者が凡庸な人なのだろう。無意味な写真が多い。
もっと薄く製本できるはず。
もっとシンプルにすれば安価に普及できるのに、妙に厚くしている。
買ってまで読む必要は無い。

灰色の畑と緑の畑 (岩波少年文庫 (565))  子どもの本だ。本のタイトルにもなっている作品を含めて14の本当に短い小説が集めてある。子どもの本に何を求めるのか。癒しや慰めやそして純心さ、夢と希望だろうか。この本にはこれっぽちもなない。かけらさえも探せない。

 「お茶の時間」は戦場なのだろう、野外で火を起こしてお茶を飲みたいと父が言う。この時間にはいつも飛行機が飛ぶから冷たいお茶で我慢してと母親がいう。父とふたりの子どもは爆撃なんてあるはずがないとのんびりと過ごしていた。飛行機の音は「突然四方八方に広がり、どの方角から聞こえてくるのか、もはやわからなかった」

 気がやさしい子供の方が撃たれて死に、弟も背中に焼けるような痛みを感じ二度と歩くことができなくなった。いつまでもあると思っていたすべてが断ち切られる。家族でお茶を楽しむ時間はもう永遠にもどってはこない。たった6ページの物語の中で人があっというまもなく死んでしまう。残酷なあっけなさは日々を流れているはずだが、私たちはぼんやりしてみようともしない。

 声高に誰かの責任だとか、誰かのせいだなどと追求しては、はかない現実から目をそらそうとする。思い通りにならないと駄々をこねる人も今はいる。癒しや救いなどありはしないことを痛切に噛み締めたほうがよくはないか。大人にそう迫るのがこの短篇集だ。戦争の他に、離婚、人種差別、貧富の差などを真正面から見つめよと、立派な大人にではなく子どもたちに語りかける。

 並々ならぬ覚悟で明確な思想を持って書いたことが作者のまえがきでわかる。「ここにかかれているのはほんとうの話である、だからあまり愉快ではない。これらの話は人間がいっしょに生きることのむずかしさについて語っている。(略)ほんとうの話はめでたく終わるとは限らない。そういう話は人に多くの問いをかける。答えはめいめいが自分で出さなくてはならない」

 本当の話はめでたくは終わらず愉快ではない。だが、「これらの話が示している世界は、必ずしもよいとはいえないが、しかし変えることができる」 という。確かに事実と真実をはっきりと見なければ変革は訪れまい。変えるという希望も生まれまい。

 世辞や口当たりのいい嘘に騙されていい気分になってはいませんか。気休めの絆なんかでいい気持ちになってはいませんか。福島原発事故のあとの今こそ身にしみる作品である。遠くに住む人は、フクシマが日々ひどい放射線にさらされて苦しんでいることなど思いもしまい。しっかり除染だの収束だのという出鱈目の言い草を信じているに違いない。

 かつて井上光晴が文学伝習所で勧めた本だ。あなたにも手渡したい。作者はドイツの名高い子どもの本の作者U.ヴェルフェルだ。ほんとんどの本を出していた出版社に断られ、小さな出版社から出したそうだ。

 

トミカ 三菱 キャンター 引越のサカイ 029 奇抜なコマーシャルはついにトミカワールドへも浸食した気がしました。佐川と比べても、どうしてもマニアックにしか受け取れない。そこが面白いんですね。やはり企業宣伝のキャラクターがパンダってことで人気者だからかな。(ゾウのマークの松本引越センターと、アリさんマークの引越社より、子供受けはいいでしょう。)綺麗に保管しておくとプレミア物になるかもしれませんね。
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