しばらく演奏のことを忘れてみたいと思います。
訳出された各々の詩は、智慧のコトバです。
そして、実感の結晶であり、備忘録でもあるでしょう。
「メロディとハーモニー」は本の標題である乾いた沈黙、の出所でもあります。
沈黙のハーモニーを聞いてみたい。
このことは、大きな門を開く鍵であると思います。
いま、マラルメを読んでいるのですけれども、おんなじこと言っていますよ。
どなたも指摘されておられないようですが、このジャケットのイラストはカフカによるものです。 参照⇒城 (カフカ小説全集)
カフカは絵を描いた。・・・・・ノートや日記、手紙、勤め先の官庁用紙にも描いていた。 意味を問われると、ごく私的な「象形文字」だと答えた。 人に見られると、くしゃくしゃに丸めて屑かごに捨てた。・・・・ ___池内 紀 カフカ寓話集 (岩波文庫)
しかし、この曲とーあるいは、シューベルト―とカフカとの関連はありません。 フランツだからでしょうか??? そういえば、村上春樹の海辺のカフカにも、シューベルトのピアノソナタへの言及があったような・・・・。でも、あれは確か17番だったような・・・。
カフカは音楽を解さなかったそうです。 けれど、シューベルトのピアノソナタ―引いては、彼の音楽―は、どれも写実的で、抒情的で、けれど無機質で、硬質で、夢想的で、かつ即物的で、 簡素で長尺で、憂鬱で美しくて、人生そのもの、いや、《人生》それ自体が《それ》の模造と思わせるところがあって、まさしくカフカの小説を読む感覚に酷似していることを否定しえません。 実際、この3つの大ソナタを聴きながら、彼の長編(特に《城》と《審判》)を読むと、菊地成孔氏もさるや、(FRANZ KAFKA'S AMERIKA)と思わせるほどよく合い、さながら、ヴェートーヴェン=トルストイのクロイツェル・ソナタのような感覚を味わえます。
先に、シューベルトとカフカとの関連はありません。と速断しましたが、そう思い合わせるうちに、この二人の天才、二人の苦悩者が、非常によく似た世界観、ないし、芸術観を持ちえていたのではないかと思われます。少なくとも、フランツ・Kがセーレン・Kについて述べた言葉を借りれば、“おなじ側の世界にいる人間”だったのでしょう。
ここでのアファナシエフは、それをーシューベルトが自らの絶望を絶望と呼べるものにした、その苦悩(LVBのそれは、絶望を歓喜と名づけるための苦悩でしたよね)ーを表して余りある、近視眼的演奏で、スタンダードになり得る名演だと思います。
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