親父もお袋も脳梗塞を患って私も避けられないと思っていたところ数年前に、軽い脳梗塞になり、日常生活を変えると脳梗塞にならないという生活スタイルについて、書かれていればいいなと思って購入しましたが、そういう意味では、期待はずれでした。
血管病が知りたい方にはわかりやすい書です。
クレアチニンやアルブミンなど難しい言葉は出来来ませんが
血管を守ることが、リスクの回避につながる根拠を示しています。
高血圧の方は一読の価値あり。
知っていれば見逃さずに観察できることもあるので、一度目を通しておくとよい 本かもしれません。
脳には「可塑性」があるために、リハビリテーションで新たな神経回路を
つくることができる、これを1996年リスザルで実証したのが著者の一人ヌード博士だそうです。
本書は、4人の著者により「脳卒中」「リハビリの仕組み」と「実際」などが説明されます。
久保田競氏 1章「リハビリのスーパーマン・クリストファー・リーブ」
5章「どんな病院で治療を受けるのが良いか」
→リハビリの実例を、有名俳優を例に説明します。
宮井一郎氏 2章「脳卒中とリハビリテーション」
→脳卒中とは、リハビリの概要と脳の変化などが説明されます。
ランドルフ・J・ヌード氏
3章「リハビリで脳が変わる」
→上記の発表で実証された学習における脳の変化、機能回復の詳細、
最新の治療法等が説明されます。(但し2005年現在のもの)
畠中めぐみ氏 4章「治療の現場」
→入院/治療の病院での実際の体制や、検査などが説明されます。
脳卒中などで麻痺などリハビリが必要になったとき、何故それが必要なのか、
有効なのか、実際どういう取り組みがあるのかがわかります。
突然のわけのわからない状態に陥ったとき、わずかでも、家族や患者本人が理解を深め、
見通しをたてる助けになると思います。「知ること」で落ち着ける部分もあると思います。
(ただし発行時から時間が経過しているので、現状少し事情の異なることもあるかもしれません。)
ちなみにこうした症状の理解、機能回復のヒントになるであろう本として以下なども
あります。いずれも平易に書かれており大変読みやすい本なのでおススメです。ご参考まで
「バカは治せる」
「もっとバカは治せる」
「奇跡の脳」
脳の「可塑性」については、「記憶力を強くする」
なども参考になると思います。
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