この映画が始まるまで、主人公はどうやってHotelを経営してきたのか、子供をどうやって育ててきたのか、子供に学校教育を受けさせていないのか、等など疑問ばかりが頭に浮かんでくる作品である。
そもそも、よくもまぁHotel経営なぞに着手できたものだと、物語の舞台設定自体、ご都合主義も甚だしいのだ。
主人公を取り囲む人たちが揃いも揃って善人ばかり(兄夫婦やHotel従業員たち)なので、シナトラも調子に乗り過ぎているんだろうが、最後の最後に旧友に冷たくあしらわれ、漸く自分の愚かさに気付く。
しかし、映画はそれで終わらないのだから、呆れ果てるのだ。
American New Cinemaの時代が到来するまでは、このようなEndingが観客に受けたんであろう。
余りにも現実離れしているが。
物語そのものは人情Comedyなので、肩肘張らして鑑賞するのはお門違いなんでしょう。
それにしてもフランク・シナトラ演じるトニーは人間失格と言わざるを得ない。
しかし女にゃモテルんだから、どうなってんのぉ?
映画のCatch Copyが『フランク・キャプラ監督がフランク・シナトラと組んだ涙と笑いがいっぱいの人情コメディ』だが、兎に角全く笑えない代物だ。
但し、Thema Song"High Hope"は良いです。流石、シナトラの歌声です。
これで★1個追加です。
こんなに早くにDVDになるとは思いませんでした。これは渋い選択です。 もちろん皆さんベガスでショーをなさるような面々ですが、これだけ集まると圧巻です。 パッケージだけだとギャング映画にしか見えませんが、歌ものミュージカルです。見たことのない方、渋い歌声の好きな方、買って損はないでしょう。 ただ派手で華やかなミュージカルおよびバリバリのダンスシーンを望む方には向かないかも。
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