という印象。
絵の技術もさることながら彼の選ぶ言葉は、武士さながらに
言葉(セリフ)の重みを痛感します。
私が勝手に国民栄誉賞を与えたくなるほどで。
井上さんの画力は、日本の宝だと再認識しました。
脳科学者・茂木さんが、「忘れる」というキーワードで脳と心を整理するスキルについて、まとめられた書。
私たちは、ともすれば、「覚える」ことこそ、頭の良さと考えがちですが、今や、何かを記憶させておくだけならば、コンピュータがあれば十分な時代となっています。
むしろ、人間にとって必要なのは、創造的に生きることや、新しいことに挑戦することであり、そのためには、思い切って過去を忘れて、脳に空白を創り出すことこそ大切になってきていると、著者は述べます。
過去の記憶にとらわれずに、「今ここ」に没頭して、脳の中をスッキリ整理し、心を軽くすることこそ、これからの人生に大切なことなのでしょう。
日本における最高の脳科学者である茂木健一郎氏による邦訳書が出ています。「脳にいいことだけをやりなさい!」という本です。この夏、英語をマスターしたいという人には、この本と「HAPPY for NO REASON」をセットで購入すれば、必ず、英語が自分のものとなるでしょう。英語文を読んで感動できれば、後は、脳が、心が、勝手に、英語を吸収するようになるからです。
この本は、若手の脳科学者である池谷さんが、ニューヨークに留学されているときに行われたとても興味深い試みの連続講義を本にしたものです。池谷さんは「海馬」でご存知の方も多いと思います。最近はこのように大学で教えていらっしゃる先生方が、本当に面白く興味深い講義を、本という形でまとめてくれていることが多いですね。たとえば中沢新一さんや、茂木健一郎さん、そして、松井孝典さんなど、大好きな先生方の取って置きの講義をゆっくり読むことが出来ます。これはとても幸せなことだなと思います。
今回のこの池谷さんの本も、とっても興味深く、そして楽しく驚くべき内容でした。ご本人も、この講義を行っているときは、留学中ということもあり、高揚感があり、自分でも嫉妬してしまうような輝きがあるとおっしゃっています。また高校生という、若くて柔軟性のある学生たちとのコラボレーションということもあるのだと思いますが、本当に楽しめました。中学生、高校生にも理解できるように、優しくシンプルに話が出来るかということは、いかに自分の学んでいる分野を理解しているかが問われると、全力でしかも楽しみながら講義している姿がとても心地よく、読み手に響いてきます。
脳科学の問題から、哲学や心理学にも踏み込んでいるということをおっしゃっていますが、「心とはなにか」という、脳の研究をされている最先端の方々が今、踏み込もうとしている大きな課題を正面から捕らえて、果敢に挑戦されている様子が感じ取れます。とてもさわやかな読後感、そして、面白かったという満足感が得られる講義なのです。
記憶のこと、脳のあいまいさ、柔軟性、そして脳の可能性、今最も興味深い脳の世界の最先端の知識が知らずのうちに理解できてくる大変刺激的な内容です。
学生になった気持ちで、一緒に考えられる貴重な一冊。ぜひみなさんもお読みください!
人が生きるとは・・・どういう意味を持つのか。
人の意識とは何であるのか・・・
見えない筈の閾内に閉ざされてあった謎の領域を見える側に引き寄せ、その臨衍を提示された御本であると言えるかもしれない。
人という存在の在り処ぎりぎり・・・を描き抜いた渾身の御彰書である。
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・・・リヴァイアサンを現実に顕現させて良いのかどうか・・・
表れ出ださせることが、21世紀の初頭に真に求められていることであるのか・・・否か・・・
その必要性が真にあるのであるのならば、また、それは、どのように顕示させるべきであるのか・・・
今、少し熟慮している。
自分自身の魂に深沈しつつ・・・
自己の魂の深さを測りつつ・・・。
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